商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」にFC琉球 代表取締役社長の 倉林 啓士郎 氏が登壇しました

商学部のスポーツビジネスプログラムの科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅰ(明治安田生命寄付講座):担当教員 渡辺岳夫教授」に、5月26日(木)、FC琉球 代表取締役社長の 倉林 啓士郎 氏が登壇しました。2016年に社長に就任した際には、Jのクラブの最年少社長として注目を浴びた方です。

Jリーグビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

5月26日の授業では、まず社長に就任してから、クラブの再生に奔走した2017年、J3優勝に向けて躍進した2018年、J2を舞台にした新たなる挑戦をした2019年について、振り返りをしていただきました。

それから、現在、力を入れて取り組まれているサッカー専用スタジアムとクラブハウス創りについて語られました。現在のスタジアムは立地が大変不便であり、屋根もなく雨が降ると観客がずぶぬれになる状況であり、練習は場所を転々としながら不便な環境で行っており、新スタジアム・クラブハウスの新設は悲願であるそうです。2027年か2028年には完成させたいとのことでした。

次にホームタウン活動について説明され、Jリーグからシャレンアワードを受賞したことが紹介されました。青少年育成の取り組みにも積極的であり、アカデミーの運営だけではなく、Jリーグでは初となるJチームが運営する高等学校「FC琉球高等学校」を開校しています。また、アジアに近い立地を活かしたアジア戦略についても語られました。

パートナー企業については、沖縄に大きな企業が少ないこともあり、45%の企業は県外の企業であるのは大きな特徴であるとのことでした。現在、J2でクラブ収入は最低レベルであり、スポンサー収入もなかなか伸びない中、国内のスポーツクラブでは初のIEO(Initial Exchange Offering)を実施し、FC Ryukyu Coinを発行しました。これにより総額10億円を調達したことが語られました。