商学部

商学部データサイエンスの取り組み紹介

2021年01月22日

中央大学では、2021年4月に全学部学生が受講可能な「AI・データサイエンス全学プログラム」が開設されます。このプログラムは、AI・データサイエンス分野をリテラシーから応用基礎レベルまで系統的に学修することが可能です。
*プログラムの詳細は「AI・データサイエンス全学プログラムリーフレット(PDFファイル)」をご覧ください。

 

全学プログラムに先駆けて、商学部・武石ゼミの活動において、データサイエンス手法を用いた調査・研究が実施されました。取り組み内容を紹介いたします。

【学生のコメント】
商学部・武石智香子ゼミ 永井 瑛理香(4年)

取り組みのきっかけ:私は就職活動で感じた想いをきっかけに、「働く」に対して目を向けました。日本全体が活き活きと輝けるにはどうしたらよいか、そのためのプラスの気持ちは、自身で産み出すことができるのではないかと考え、「自己肯定感と働きがいの関係性」を卒業論文のテーマとしました。

取り組みの内容:調査票を設計し、Web上で161個のデータを集めました。統計によく使われるプログラミング言語であるRを使って可視化や統計的検定を行いました。その結果、働きがいにも様々な因子があること、自己肯定感が高い人は働きがいを感じやすいこと、企業体質が古いと働きがいに負の影響があることなどがわかりました。

苦労した点とその解決方法:データを読み込ませる前のデータラングリングに苦労しました。データがきれいになれば、コマンドで分析は実行できます。しかし、仮説の検証にあたって分析にかけるべき必要なデータは何か、そしてそれをどのような形式で集めるべきかという点が難しかったです。先生に質問をしたり、ゼミの仲間と一緒に考えたりすることによって、仮説に適した分析モデルの設計と、それに適したデータ収集をすることが出来たと思います。ゼミ生と助け合いながら取り組むことで、大きな充実感を得ることも出来ました。

感想と今後について:取り組む以前は、データを用いた分析は文系の私には無縁かつ不可能だと思っていました。ですが、自身で仮説を立てるところからデータ分析までの一連の流れをやってみることで、文系のモデル設計力の必要性や、データにより新しい発見が得られる面白さを知りました。様々なデータに溢れる世の中だからこそ、上手く仮説を設計してデータを生み出し、そして活用できる社会人になりたいと思います。

【知の回廊】
 教養番組『知の回廊』第135回「AI・データサイエンスセンターの取り組み」
  商学部・武石智香子教授(動画14:00~)
  武石ゼミ・学生による取り組み紹介(動画17:15~)

  <番組はコチラからご覧ください>

【日本経済新聞】
 2021年1月20日『日本経済新聞』
 データサイエンス教育、競う大学
 (※全文の閲覧には会員登録が必要です)