商学部

サッカークラブの課題解決にチャレンジしている学生がクラブの活動をヒンディー語で情報発信しました

2020年10月27日

 商学部プログラム科目『スポーツ・ビジネス・プログラム』の1科目である「スポーツ・ビジネス・チャレンジ演習・実習Ⅰ(明治安田生命寄付講座)」が開講されました。この講座の内容は、Jリーグ入りを目指すサッカークラブと提携し、ホームゲーム運営に関するスポンサー営業、広報、イベント企画、飲食店誘致について、課題をグループワークで情報収集・分析をしながら課題を特定し、ホームスタジアム集客のためのソリューションを考案するというものです。

 

 今年は例年とは異なり、新型コロナウイルスの流行拡大の影響によりオンラインでの開講となりましたが、サッカークラブ『東京23FC』と協働して、「感動動画班」「小松菜班」「広報班」「テレビ企画」「ヒンディープロジェクト」の5つのプロジェクトが、サッカークラブの経営に取り組みました。

 

 今回は、「ヒンディープロジェクト」が⾏った活動内容について、学⽣によるレポートをご紹介します。

活動内容<ヒンディープロジェクト>

ヒンディープロジェクトは、東京23FCが活動の拠点とする東京都江戸川区に住むインド人の方々に向け、クラブチームの行う地域貢献活動をヒンディー語でSNS上に発信する活動をしました。江戸川区には5,000人を超える(東京都に住む在日インド人の約4割)インド人の方が住んでおり、「リトル・インディア」とも呼ばれるほどですが、チームから発信される情報は日本語のみでした。それではインド人の方にチームの魅力が伝わっていないのではないかと感じ、チームとインド人の方のつながりを持たせる当プロジェクトを発案しました。

           (Twitterでの投稿内容)

当プロジェクトの目的は東京23FCと江戸川区のインド人との良好な関係を構築するというものであり、両者間の架け橋になることを目指して活動をしました。発信した内容は、チームの行う地域貢献活動や試合などで、プロジェクトメンバーである学生が自ら原稿を考案、作成し、ヒンディー語に翻訳して、受講生のSNSアカウント上に全6回投稿しました。

ヒンディー語訳については、プロジェクトにご協力いただける方の力をお借りし、遂行することができました。翻訳者の方へは、学生自らインターネットを用いて探索してオファーをさせていただき、幸運なことにご協力をしていただける方とつながることができました。翻訳者である岡本様の経歴は文末に示しておりますので、是非、ご覧ください。

今回この活動を展開していく中で、実際に江戸川区に住むインド人の方がコロナ禍で情報不足に困っているという記事を読みました。そして、そもそも食も文化も違う異国の地で生活することだけでも大変な苦労をされていることでしょう。そこで、彼らに疎外感を感じさせてはならないと思いました。そのためインド人の方たちには、「自分たちの住む地域には、その地を思って活動するチームがある」「そのチームが存在する限りは孤独ではないのだ」ということを感じ取ってもらえるよう願いながら、この取り組みを行いました。

東京23FCと江戸川区に住むインド人の方々の関係が、今後より一層深いつながりになることを祈っています。

 

≪ヒンディー語翻訳者 略歴≫
岡本 優加子 様
  2013年:東京大学 大学院(人間の安全保障プログラム専攻) 修士課程修了
  2016年:Central Institute of Hindi, Delhi Center 200 class 修了
  2017年:東京大学 大学院(人間の安全保障プログラム専攻)博士課程入学
  現在、デリーを拠点としたフィールドワークを行いながら博士論文を執筆中

 

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