2024年7月16日、国際経営学部の専門演習Ⅱ(担当:国松麻季教授)は、スマートシティ調査研究プロジェクトの締めくくりとして、スマートシティ・インスティテュート(SCI-Japan)主催のウェビナーシリーズ「Z世代が考えるスマートシティ~未来のまちづくりへの提案」で研究成果を発表しました。
国際経営学部は、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートの賛助会員としてさまざまな活動を行っております。その一環として、専門演習II(国松麻季担当)では、SCI-Japanとの全面的なタイアップのもと、2023年度春学期の専門演習のテーマとして、「スマートシティに関わる課題設定・解決策提案」を設定し、4チームにわかれてグループワークを行いました。
【研究テーマ】
● 地域特性による小田急電鉄WOOMSの効果の違いに関する考察
● 神社仏閣におけるキャッシュレス決済の導入について
● 災害に強い地域分散ネットワークを活用した多文化共生の防災について
● 地方自治体におけるプッシュ型行政サービスの普及に向けて
本スマートシティ研究プロジェクトは、今年度で4期目となります。本年は1月のゼミ合宿で準備を始め、4月の初回ゼミではSCI-Japanの南雲専務理事よりご講義をいただき、スマートシティに関するコンセプトや最新の情報について学び、学生たちの本気にスイッチをいれていただきました。続くフィールドワークでは、関東圏のみならず関西や九州の地方公共団体、企業、神社仏閣および大学にインタビュー調査にご協力いただき、精力的に活動してまいりました。
学期のゼミの最終日に開催されたウェビナーでは、この半年の活動の成果としてスマートシティに関する提案を発表しました。また、後半の座談会では、ホストの南雲専務のご進行のもと、活動を通じて学んだこと、フィールドワークで感じたこと、将来のスマートシティへの期待などについて様々な意見交換を行いました。
ウェビナーについて、学生は「人生初のウェビナーで緊張した」「南雲さんからの鋭いフィードバックや、視聴者の方から忌憚のないご意見が新鮮で、スマートシティの研究に終わりはないのだと強く感じた」「ディスカッションや視聴者の皆さんの質問等を通して、改めてスマートシティの切り口の多さを感じるとともに、新たな研究の糸口を予感させる実りある経験となった」との感想を持ちました。
また、プロジェクト全体を振り返り、学生より「多くの時間を費やして今までに経験のないレベルでの調査研究を行うことができた。実地訪問を通じて、実際の現場の声を聞くことの重要性を知った」「学生主体の研究に、多くの方々にご協力とご意見をいただいたことにやり甲斐を感じ、非常に実りのある経験となった」などの意見が聞かれました。
ウェビナーの動画はSCI-Japanの公式YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。→クリック
スマートシティは、世界各国に先進事例が広がりつつあり、持続可能な社会構築に寄与する今日的な課題です。経営戦略、政策策定、法制度、社会課題解決などさまざまな切り口から、国際経営学部の研究や学びと親和性が高いことから、今後も学部の特徴を活かしながら連携活動を行っていきます。
【参考】2024年度春学期の主な活動