国際経営学部

国際経営学部長メッセージ

中迫俊逸 国際経営学部長

国際経営学部(GLOMAC)は、経営学・経済学に関する理論とその関連領域の教育研究を通じて、企業経営やグローバル経済に係る専門知識と高い語学運用能力をもって国際社会を舞台に活躍できるグローバルビジネスリーダーを育成することを目標として開設されました。また、国際経営学部は「世界を動かす人になろう。(Be Ahead of the World.)」というスローガンを標榜して、中央大学におけるグローバル教育の発展に向けた新機軸を打ち出しております。

経営学・経済学に関する理論とその関連領域の教育研究を通じて、卒業するまで、知識獲得力、コミュニケーション力(英語力を含む)、多様性理解力、組織的行動力そして自発的想像力を身につけられるカリキュラムを提供しています。国際経営学部のカリキュラムは、グローバル化を避けては通れない企業経営のあるべき姿を学問研究のコア領域に位置づけ、学生がやがて国際社会を牽引するのに必要な素養を身につけるために、専門科目群(GLOMACスタンダード系列、企業マネジメント系列、国際地域・公共系列)とグローバル人材科目群(リベラルアーツ系列、外国語系列、コミュニケーションスキル系列)でカリキュラムを構成し、授業科目を体系的に配置し、それらを年次ごとに段階的に学習し、その成果の向上を図っていく仕組みを採用しています。GLOMACでは、国際的に事業を経営できる人間性豊かなグローバル・マインドセットを持ち、リーダーシップを発揮し、広く地球社会に貢献できる人材になってもらえるような教育を行います。

国際経営学部で学ぶうえで念頭におくべきことは、複雑さを増し、変化のスピードが速く、生活者の構成と価値観が多様化している経済社会に、企業経営が適応する必要があるということです。企業が自社の利益だけを優先してしまうと株主、消費者、地域住民、社員などのステークホルダーからの信頼を失いかねませんし、ステークホルダーを優先するあまり自社の成長が鈍化することもあります。利益を追求する利潤性(Profitability)と、ステークホルダーとの適切な関係を追求する社会性(Sociability)という2つの行動原理のバランスをいかに取るかということは、企業の成長と社会貢献にとって従前からの課題でした。さらに、企業が国境を越えたビジネスを展開することは、ステークホルダーをますます多様化させ、活動の奥行きが広がります。現代そして将来の企業経営に求められるのは、利潤性と社会性との両立に加えて、企業それ自体を含む私たち人類の持続可能性(Sustainability)を追求することです。

国際経営学部のカリキュラムは、グローバル化を避けては通れない企業経営のあるべき姿を学問研究のコア領域に位置づけ、学生がやがて国際社会を牽引するのに必要な素養を身につけるための科目から構成されています。このカリキュラムは、本学部がリベラルアーツや語学の教育研究に偏重するのではなく、世界の人々が物心共に豊かになる持続可能社会の構築に責任を持つ企業経営に焦点を当てています。この領域の理論を学習し、企業や各国(地域)の実践を観察したり体験したりして、国際社会で活躍するのにふさわしいコンピテンシーを学生が主体的に伸ばし、一人ひとりが成長の奥行きを広げてゆける学修環境を提供できるようさらに努力してまいります。また、知識・論理的思考力・公正な視点および国際理解力と多文化共生力を学習しつつ、多文化共生社会においてリーダーシップを発揮する国際職業人につながる人材の育成を目指してまいります。そして、国際経営学部には、日本国内だけでなく諸外国からの留学生も集まっておりますので、人と人との出会いが一生の宝物となるように交流を深めてほしいと願っています。今後も、学生の皆さんから「国際経営学部に来てよかった」と言われるような教学支援を推進していきます。