法務研究科教授　阿部道明が2016年度インチョン国際商取引法フォーラムに参加しました

　法務研究科教授　阿部道明が5月16日(月)～5月18日(水)に韓国　インチョン市にて開催された2016年度インチョン国際商取引法フォーラムに参加しました。

【会議で得られた成果等】

　会議においては、基調講演、全体パネルディスカッション、分科会方式でのパネルディスカッションなどがとり行われた。テーマは主催者であるUNCITRALの進めるCISGのアジア各国における受容に向けての現状認識、具体的な法律論、司法の取り組み、教育からのアプローチといったものであって、様々な面からのアプローチと議論が行われた。報告者の担当部分は教育分科会におけるパネラーの担当であって、ここでは各国で国際取引法をどのように教えるのかについて興味深いやり取りが展開された。報告者の役割は、他のパネラーの発言（オーストラリア、インド、ベトナム、香港より）を集約し、それについてコメントを行うというものであった。おもに、この教育セッションから、そして報告者が出席できた範囲での全体議論からは、国際取引法およびCISGのアジア地域における現状分析の知見が得られ、今後ともにCISGのこの地域での普及に向けて様々な議論と活動を続けていかなければならないことが認識された。