ロースクール

国際ビジネス法務セミナー②

〈新日本法規財団寄附講座〉CLS法曹リカレント・無料セミナーのご案内
2016年度夏期セミナー② 〈国際ビジネス法務―Introduction to English legal writing and drafting―〉

中央大学法科大学院では、新日本法規財団のご協力を得て、法曹のみなさまの職域を拡大するための法曹リカレント教育を実施しています。2016年度夏期には、好評だった2015年度冬期セミナーのプログラムの中からとりわけ満足度の高かった法律英語のライティングとドラフティングについて、2日間の2016年度夏期セミナー②を実施します。これは、国際ビジネス法務に関心がある若手弁護士(登録後3、4年以内程度)を主たる対象とし、外国の弁護士資格を有する実務家による国際ビジネス法務の入門的セミナーです。企業法務部などの組織内弁護士の方や、国際ビジネス法務に関心がある一般事務所の弁護士、たとえば依頼者の海外展開をサポートする業務に将来従事する可能性のある方などに最適な講座です。ライティングとドラフティングの実践だけではなく、グローバルに活躍できる法曹が身につけるべき基本技能やマインドを習得できるように企画されています。英語に自信がない方も、登録5年以上の方も、奮ってご参加ください。
なお、6月17日夜間には、コモンロー圏留学・資格取得案内を内容とする2016年度夏期セミナー①も開催しますので、6月17日のご案内も併せてご覧ください。

【開催形態・内容】

講師による講義は、基本的に英語で行われる予定です。逐語訳は行われませんが、適宜、講師あるいはコメンテーターから日本語による要約があります。また、コメンテーターからは適宜、日本法あるいは日本の法実務との比較のコメントを行います。さらに、中央大学教授等による各専門分野からのコメント(日本語)を行います。
内容詳細は次ページをご覧ください。
※2015年度冬期セミナーの1日目の一部および4日目の内容と重複しています。
なお、本セミナーは、地域における職域拡大に貢献するため、地方大学等への遠隔授業の実施を予定しています。

【開催スケジュール】

2016年6月18日(土)、6月25日(土)(2週連続開講)
各日とも13時~17時50分(90分×3時限開講)講座の性質上、連続受講を原則としております。
※6月25日の講義終了後、懇親会(大学内・無料)を予定しています。

【開催場所】

中央大学市ヶ谷キャンパス(曙橋)
※教室は受講登録者に連絡します。

【受講資格・定員】

法曹資格を有する者または過去に法曹資格を有した者・2015年度以前に法科大学院修了資格を有する者
上限30名程度(遠隔授業の受講者を除く)

※2015年度冬期セミナー参加者も参加いただけますが、その場合は内容の一部が重複していることをご了解ください。法科大学院修了生については、法曹資格を有する者を優先するため一定数に限らせていただきます(遠隔授業の受講者は除く)。

【受講料・資料】

受講料無料・資料無料配信

※資料は受講登録をしていただいた方に中央大学法科大学院e-ラーニングシステムからダウンロードできる形式で事前配信をいたしますのでご準備ください。

【セミナー講師・コメンテーター一覧】

講師:Tami McGonigal (Solicitor of England and Wales)、Peter Howitt(外国弁護士・西村あさひ法律事務所)
※講師のプロフィール詳細は、講師紹介をご覧ください。
コメンテーター:椎名智彦(青森中央学院大学法学部准教授)、山田八千子(中央大学大学院法務研究科教授・弁護士・村下法律特許事務所)

【申込期間・方法】

※募集終了致しました。

2016年6月1日(水)~6月10日(金)

※申込者が多数の場合には先着順とさせていただき、受講登録の可否をお知らせします。申込期間内での募集締切がある場合には、その旨をウェブサイトに掲載します。

申込フォームをダウンロードし、必要事項を記入いただき、2016年度夏期セミナー②連絡先メールアドレスにお送りください。

2016年度夏期セミナー②連絡先メールアドレス
e-mail:cls-seminar@tamajs.chuo-u.ac.jp

 

【セミナー内容】

6/18(土) Introduction to English legal writing and drafting(1)
1限目は、イギリスのソリシター資格を有し、イギリスのソリシター養成学校や中央大学大学院法学研究科にて講師経験や外国弁護士としての実務経験のあるTami McGonigal氏が、国際ビジネスに携わる法曹に要請されるマインドや技能の重要性や国際取引においてコモンローを学ぶことの意義を講義します。2限目に、英文契約条項やビジネスメールなどを起案する際に注意すべきいくつかの点について具体的例を使いながら講義を行います。3限目は、日本人が英文書類作成について、英文契約条項を例に取り、間違いやすいポイントとその対策を集中的に学び、エクソサイズを行いますが、これは6/25に解説する予定です。
講師:Tami McGonigal
コメント:山田八千子
6/25(土) Introduction to English legal writing and drafting(2)
1限目には、Tami McGonigal氏が、6/18の第1回目に実施したエクソサイズの解説を行います。
2限目と3限目は、オーストラリアの弁護士資格を有し、西村あさひ法律事務所にて外国弁護士として活躍するPeter Howitt氏が、日本人の英文作成において、重要ではあるが、間違いやすい論点について、具体的な英文契約条項やビジネスメールの例を用いて講義を行います。グループ内でのディスカッションも予定しています。

講師:Tami McGonigal
Peter Howitt

コメント:椎名智彦

【講師紹介】

Tami McGonigal:Solicitor of English & Wales, Hong Kong.
Durham University(BA).Nottingham Law School(Post Graduate Diploma in law and Certificate of Legal Practice).
ロンドンのソリシター養成校College of Law (now University of Law)Senior Lecturerにて教鞭をとる(business law and practice, Mergers and acquistions 等)。併せてClifford Chance London, Shanghai Hong Kong で勤務し、日本においては、Ge International Toshiba JVにて国際企業法務の業務に携わり、2016年3月までChuo University Master Course (law) lecturer(中央大学大学院法学研究科)で日本法入門、比較契約法の講義を担当する他、上智大学法学部、上智大学法科大学院にても講義を担当("International Business Transactions", "Law and Society")。

Peter Howitt:外国弁護士
Certificate for the State of Victoria, Australia(オーストラリアのビクトリア州High Courtの法曹資格)
legal training (studied U.S. securities law and international finance law)後、LL.M(Temple University U.S.)
現在、国内大手法律事務所にて国際取引法務に関わると同時に、上智大学法学部の非常勤講師、テンプル大学日本校(東京)の非常勤講師をしている。過去の経験ではフランスのパリでtrading executiveとして仕事をし、イタリアのローマで国際法を学んでいる。