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遠藤 彩香

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 東京
出身高校 東京学芸大学附属高等学校
趣味・特技 音楽(楽器、歌、音楽鑑賞)
キーワード 公認会計士試験・奨学金・留学(短期)
掲載年月日 2016年2月29日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

大学では将来仕事を続けていく上で役に立つ資格を取りたいと思っており、資格試験へのサポートが充実している印象があったこと、また、実家から近く、アルバイト等と勉強の両立がしやすいと考えて選びました。結局法学部生としてはややマイナーな会計士を目指すことに決めて経理研究所で勉強し、3年次に公認会計士試験に合格できました

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

会計士試験の勉強に集中していたので、3年次までは法律の勉強にそこまで力を入れられませんでした。そこで、試験勉強が一段落した3年次の終わりから卒業までの間に、法学部独自の短期留学プログラムの二つに挑戦することに決めました。 一つ目は、オーストラリアで英語と法律を学ぶプログラムで、3年次の終わりの春休みに2週間ほどキャンベラのオーストラリア国立大学に行きました。日本法の理解を踏まえたオーストラリア法の授業は専門性が高く、特に憲法や刑法に関しては勉強が足りず専門用語などの理解に苦戦しましたが、民法は会計士試験でも勉強していた科目だったため、日本法とオーストラリア法の考え方の違いなどが理解でき、非常に興味深かったです。チューターの方に質問したり、また日本での判例を説明したりすることを通して自分の英語力に少し自信が持てました。 二つ目は、4年次で現在履修しているアクティブ・ラーニング海外プログラムです。秋学期の授業と春休みの2週間半のシドニー研修を通して、オーストラリアと日本の多文化主義等についてフィールドワークをしながら研究していくというもので、私は外国にルーツを持つ子供に対する言語支援について学んでいます。フィールドワークで実際にその問題に関わっている方の意見を直接聞いたり、他のテーマを研究している受講生と意見交換をしたりするのが非常に興味深く、これから行われる現地での研修がとても楽しみです。 通常の法律学や政治学の講義とは違った形ですが、どちらの留学プログラムでも英語力を高めながら専門の学修に取り組める機会を得られ、入学時から抱いていた海外留学の希望もこうした形で叶えられて満足しています。

その他の留学、奨学金受給などについて。

上記の法学部短期留学プログラム参加の際には、それぞれ費用の一部を増島記念奨学・奨励給付奨学金(※)とやる気応援奨学金からいただきました。また、4年生の夏休みに全学のプログラムでイギリスに一カ月語学留学もしましたが、その際には日本学生支援機構より奨学金を受給しました。この語学留学も、授業や放課後のアクティビティでの他の学生との交流を通じて英語力を伸ばすことができ、非常に有意義でした。 (※)中央大学の創立者の一人である増島六一郎先生の篤志に基づく奨学金で、英米法をはじめとする外国法に係る学修、研究及び教育を奨励するため、法学部設置の授業科目「専門総合講座A1 オーストラリア短期留学」を履修し、国外研修に参加する法学部の学生に給付する奨学金です

課外活動について教えてください。

会計士試験準備のため、経理研究所に所属していました。3年生で公認会計士試験論文式に合格することを目標に、主に6,7限、学部の授業があまりない時間に講義や答案練習を行っていました。日々の講義や答案練習以外にも復習や計算問題などの反復練習、放課後の講義でカバーしきれない分のための映像授業の受講など自己学習の時間も必要なため、多くの受講生が朝早くから夜中まで炎の塔の自習室で勉強しています。試験本番直前まで役に立つテキストや答案練習、合格者や講師の方に質問ができるスペースなども充実しており、私のように大学に入ってから簿記を勉強し、また簿記や会計と関わりの薄い学部にいても合格できる環境や教材、設備が整っていたと思います。 また、もうひとつ正規の授業以外での活動として、FLP環境プログラムに参加し、他学部他学科の学生と一緒に実地調査等をしながら、国内外の環境に関する問題について学んでいます。なかでも法学部のヘッセ先生のゼミでは、調査対象へのフォーカスの仕方、英語でのプレゼンテーションやレポート作成のコツについて学ぶことができました。4年生の後期には、3年間の集大成として日本の世界自然遺産である屋久島で屋久島の自然環境保全に関する政府の活動をテーマにフィールドワークを行い、レポートにまとめました。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

卒業後は監査法人に就職が決まっています。監査業務に従事する中で、自分の強みとなる分野を見つけ、高めていきたいと考えています。大学では英語力の向上と法律・会計に留まらない幅広い視点を学ぶことに重点を置いて来たので、それらの経験を生かしつつ伸ばしていけるようなキャリアを歩めたら、と思っています。 また、大学時代に公認会計士講座で忙しくサークルなどに参加できなかった分、これから社会人サークルに入って好きなことに打ち込みたいと思っています。留学で海外の様々な都市を訪れる中で旅行の楽しさに目覚めたので、これから行きたいところを調べたり計画を立てたりするのも楽しみです。

中央大学の魅力とは何ですか。

大学の規模が大きい分、様々な人がいるところだと思います。同じ法学部の中でも、法曹を目指す人、公務員を目指す人、私のように会計などの分野を目指す人もいれば、長期留学やインターン、ボランティアなどに挑戦する人もいます。そういった友人達から刺激を受けながら、自分の大学生活や将来について考えることができるのが、中央大学の魅力だと思います

受験生へのメッセージをお願いします。

法学部で会計士というと意外に思われるかもしれませんが、実は商学部や経済学部以外のバックグラウンドを持つ方も多いです。公認会計士試験の科目には法律科目も含まれるため、学部の授業が役に立つ部分もあります。何より、在学中に試験合格を果たせれば、残りの大学生活を別の分野の勉強や他の活動に充てることができます。それが私の場合、留学などの海外での経験でした。就職してからも、男女関係なく例えば海外で働くことや、監査以外の様々な分野で働くことへのチャンスが多いと聞きます。将来の選択肢を広げるため、良い環境の整った中央大学で会計士を目指してみては如何でしょうか。!

最後に一言。

中央大学は学食が有名ですが、私はそこで四年間アルバイトをしていました。学食でのアルバイトは授業との両立もしやすく、他学部・他学年の学生と交流するきっかけにもなります。在学生の皆さん、これから中央大学に入学される皆さん、もし興味を持っていただけましたら、食堂に貼り出されているアルバイトの募集を見てみてください。