国際経営学部

【国際経営学部】阪急阪神エクスプレスにて夏の学部推奨インターンシップを実施

国際経営学部では、仕事や企業、業界、社会への理解を深めるべく、正課の科目としてインターンシップを位置付け、キャリア教育を推進しています。インターシップを通じ、学部の学びの中心である企業経営やグローバル経済に係る専門知識とコミュニケーションスキルを活用し、学年を問わず社会に目を向ける好機としています。

 

2023年度夏季インターンシップには、24名が国内外の多様な15社において就業経験の機会を得ました。

 

このうち、株式会社阪急阪神エクスプレスにおいてインターンシップに参加した学部生の声を写真とともにご紹介します。同社は、国際貨物輸送、ロジスティクス、通関業、倉庫業等の国際総合物流サービスを提供する企業です。国際経営学部との関係が深く、昨年度に続いて今年度もインターンシップを提供いただいているほか、企業訪問の受け入れ、講義への特別講師派遣等でもご協力いただいております。

今年度のインターンシップはオンラインおよび対面で3日間にわたり実施し、2年生から4年生まで4名の学部生が参加しました。本年4月に同社に入社した国際経営学部1期生3名も、プログラムの一部に指導側として出席しました。

国際経営学部4年 坂井 結香

私が今回インターンシップに行ったのは、フォワーダーとして物流を支えている阪急阪神エクスプレスという企業です。現在、誰もが世界中のどこで生産されているものでも気軽に買うことができる時代です。人々に素早く確実に物を届けるためには、効率的な物流を考えて実行する「ロジスティクス」を行うことが重要です。

対面1日目は、そんな重要なロジスティクスを専門とする、阪急阪神エクスプレスのロジスティクス事業部の方々にお話を聞き、成田にある2つの倉庫を見学させていただきました。倉庫の設備や機能だけでなく、それを管理することの難しさややりがいについて学び、経営学部生としての学びを社会でどのように生かすべきかを考えるとても良い機会になりました。

2日目は、1日目に学んだことを発表し、OB/OGの先輩や人事部の社員の方からフィードバックを頂きました。国際経営学部を卒業した先輩が、入社したばかりなのにも関わらず他の社員の方から信頼されて、かっこよく働いている姿を見て、自分も頑張ろうと勇気をもらいました。写真はOB/OGの先輩方とインターンシップに参加した私たち、そして国松先生との一枚です。

私は、普段はみえないビジネスの裏側を知ることができるというのがインターンシップの醍醐味だと常々思っていますが、今回の経験はまさにそれだったと感じています。普段ネットで注文した商品が誰の手によってどのように運ばれているか、少しわかったような気がします。

 

国際経営学部4年 Mao Zongyu

国際物流は、世界の経済や社会に大きな影響を与える重要な産業であることを実感しました。日本は島国であり、海外との貿易に依存しているため、国際物流の発展や安定は国益に直結すると思いました。

成田国際ロジスティクスセンターや成田カーゴセンターのような施設は、国際物流の効率化や品質向上に貢献していることを見て感心しました。空港や港湾と連携した物流ネットワークの構築や、高度なライセンスを保有したロジスティクスサービスの提供は、顧客のニーズに応えるだけでなく、競争力の強化にもつながると思いました。

インターンシップでは、実際に倉庫内で物流業務に携わる機会があったが、その際には在庫管理や流通加工、検品・検針作業などのロジスティクス業務のプロセスを理解しました。また、システム化された倉庫管理や品質管理の重要性や効果も認識することができました。

インターンシップを通して、国際物流に関わる人々の仕事ぶりや姿勢に感銘を受けました。彼らは、常に迅速かつ正確に仕事をこなし、顧客満足度や安全性を高めるために努力していた。彼らから多くのことを学ぶことができたし、尊敬する気持ちも持っていました。

 

国際経営学部3年 畠山 歩夢

今回のインターンシップでは、1日目にオンラインでの会社説明、2日目は成田空港周辺にある保税蔵置場、カーゴセンター、医療メーカーの倉庫見学等をさせて頂き、3日目には新橋にある本社にてプレゼンテーションの準備発表、自己分析ワーク、社員との方々と食事会をさせて頂きました。保税蔵置場では冷蔵室や梱包設備、ホォークリフトの荷下ろし作業の実演などを見せて頂きました。保税蔵置場内は法律で様々な事が制限されており施設外に荷物を置いてしまうと罰則があるなどとても厳しい印象を受けました。また、倉庫内に監視カメラを設置して災害時などに商品の状態をすぐ確認出来るよう工夫されていました。カーゴセンターでは流通過程で不良品検査や検針検査などをして付加価値をつける流通加工などについて学ぶ機会があり新しい発見でした。全体を通しての気付きとしては、DX化が叫ばれる現在ですが物流業界では業務や扱う商品の特性上なかなか難しいという現状を教えて頂きました。また、物流業界というと少し固くて怖そうなイメージがあったのですが、実際にあった社員の方々は皆さん気さくで優しそうな方が多い印象でした。

 

国際経営学部3年 若林優美

この夏、私は企業間取引のBtoBビジネスの中でも、国際物流に強い企業である阪急阪神エクスプレスのインターンに参加いたしました。貨物の輸出入には、まず日本国内だけではなく受入国の許可を得る必要があります。そして、貨物の性質によって梱包方法や届けるルートに配慮して、現地の法に則って届けなければなりません。また、天候の影響も受けやすく国を跨いだ様々な人達が関わるので、予想外な事態に臨機応変に対応する必要があり、人との協力が大事という点も非常に印象に残りました。

「貨物は喋らない、だからこそ考える。」と学ぶと同時に、貨物自体は生き物ではありませんが、そこには必ず送った人・届ける人・受け取る人の思いが込められており、非常に人間らしい暖かみのある仕事であると感じました。

物流業界の概要のご説明に加え、貨物輸送の書類作成や営業の現場への同行までさせていただき、短い期間ではありましたが非常に濃い職務体験となりました。本インターンシップを通して「働く」とはどの様な事か非常に身近に感じられ、私も将来人の役に立ちたいと思えるようになりました。この機会を最大限活かして、自分の将来に繋げていきたいと思います。

 

国際経営学部2年 佐藤 紀祥

今回のインターンシップは1日目にオンラインの研修、2日目に成田国際ロジスティクスセンターと成田カーゴセンターの訪問・見学、そして3日目に新橋の本社で今回のインターンシップで学んだことを個人発表するという形で行われました。

今回のインターンシップを通じて私の印象に残ったことは、高品質を維持するための取り組みです。高品質かどうかは各ラインで100万件あたりの誤出荷件数を計算することで測定しており、誤出荷やミスを防ぐために次のような取り組みが行われているそうです。従業員を4種類の階級に分け、業務内容を変える。品物の状態を誰でも把握できるようにする。ヒヤリハットと呼ばれる小規模なミスをきちんと報告・改善し、大きなミスを減らす。このような取り組みを行っているそうです。

また、医療機器の取り扱いには細心の注意を払い、検品作業を行っているようです。実際に私たちが見学した際には医療用カテーテルの包装容器の小さな穴を見つけ、不良品として処理していました。医療機器はほんの小さな欠品や不具合でも人命にかかわることがあるので、この作業の重要性を痛感しました。

これらの取り組みと工夫が阪急阪神エクスプレス社の高品質という評判を作り上げているのだと感じました。

来る10月4日には、中央大学多摩キャンパスGLOBAL GATEWAY CHUOにおいて、インターンシップ参加学生による合同報告会を開催します。インターンシップ参加学生間ならびに下級生を含む学部生に対し、経験の共有を図ってまいります。

 

国際経営学部では、今後も学部生の将来のキャリアにつながる貴重な体験を応援していきます。

 

【参考】国際経営学部「特徴ある学び」

これまでのインターンシップの情報がご覧いただけます。

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/globalmanagement/point/internship/

 

2022年12月、「国際経済取引と法」(担当教員:教授 国松麻季)において、阪急阪神エクスプレス グローバルセールス部 酒井将之チームリーダーを特別講師としてお迎えしました。

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/globalmanagement/news/2022/12/63768/