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楫 みなみ

プロフィール

学科学年 国際企業関係法学科4年
出身地 イギリス/東京都
出身高校 国際基督教大学高等学校
趣味・特技 旅行・カメラ
キーワード 留学、インターンシップ、グローバルプログラム
掲載年月日 2022年11月8日
楫 みなみ

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

過去に海外で生活していた経験をきっかけに国際関係を学びたいという思いが生まれ、それを国際社会全体のルールとなる国際法の観点から学んでみたいと考えるようになりました。また漠然と将来はこれまでに培った英語力と大学で得た知識を活かしながら海外展開をしている民間企業で活躍したいと考えていたため、国内外のビジネス法や国際取引などの企業法にも関心がありました。中央大学法学部には国際企業関係法学科という自分が学びたいと思っている領域に特化した学科があることを知り、進学を決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

「英語による日本法プログラム」の一つであるJapanese Lawのクラスでは留学生とともに日本の法律について他国の視点から学ぶことができます。唯一の日本人としての視点を求められることの難しさもありましたが、日本の近代法に大きく影響したフランス法やドイツ法について現地で法律を学んできた学生と意見交換をしたり、日本では当たり前と思われているルールや意見の分かれる法律の問題について複数の国の視点から話し合ったりすることを通じ、改めて日本の法律に向き合う良い機会となりました。講義はすべて英語で行われますが、英語が第一言語ではない学生が大半のためお互いわからないところを教え合いながら議論できるのもこの授業の魅力だと感じます。
3年次に参加した「ベトナムの法と社会」ではハノイに住むベトナム人の学生とともに「法と社会」の問題について共同プロジェクトを行いました。コロナの影響により実際にハノイを訪れることができずオンラインで進めていく難しさもありましたが、最終プレゼンテーションも無事成功させることができ、とても貴重な体験となりました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

中央大学で学びを進める上で国際取引やEU法の理解を更に深めたいと思い、大学3年次にオランダのエラスムス・ロッテルダム大学に1年間の交換留学をしました。その際に中央大学国外留学生奨学金をいただきました。留学先は現地大学院のLL.Mプログラムで、EU国際私法などを用いながら国際取引契約や海上輸送を中心とした運送契約、法の支配についてなどを学びました。
修士課程ということで自国の法学部を卒業しての進学や、弁護士など法律に関わる仕事に携わってきた上で更なる学びを求めて入学した学生が多くいたため、授業時間外にも熱意を持った友人たちからそれぞれの国の法制度についてなど様々なことを学ぶことができました。また2つの学生団体に所属し、現地の法律事務所や保険会社を訪問したり、元ウクライナ・ロシア大使や支援ボランティアを行っている方をお呼びしたイベントなど専門家の方々と関わる機会に積極的に参加したりしたことで、日本では出会うことのできない人々とも多く交流することができたのではないかと思います。

サークル等の課外活動について教えてください。

1年次の夏季休暇中、所属する学生団体の運営する6週間の短期インターンシップに参加しベトナムのホーチミン市内にある住み込み型の語学学校において現地の社会人の方々を対象に英語の授業を行いました。世界中から集まる先生方や生徒など、50名前後の人々と共同生活をしたことで、真に現地に密着した生活をすることができました。帰国後はコロナの影響により実際の渡航を伴うインターンの運営が困難となったこともあり、オンラインでの国際交流機会の設計や運営などをチームメンバーとともに進めていました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

学内では中央大学に留学中の外国人学生のサポートに取り組んでいます。昨年の留学前に始めた「にほんご授業サポーター」の活動に加え、今年の9月からは学部内の友人とともに「法学部ピアサポータ―」も行っています。また現在履修している授業は留学生が多くいるため、授業で出会った友人たちの日本での生活や日本語学習の不安解消にも努めています。私自身が彼らから得ることも多く、刺激の多い毎日を過ごすことができています。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

オランダからの帰国後に行った就職活動で内定をいただいた金融業界の会社で働く予定です。まだ詳しい配属先は決まっていませんが、業務を行う上で必要な資格がいくつかあるので現在はそれらの取得に向けて勉強をしています。自分自身の興味・関心に加えこれまでの国際法の学びを活かし将来的には海外支社での勤務や新規地域での事業開発などに携わりたいと考えているため、入社後は配属された部署において専門知識を身に付け、夢に向かって努力し続けたいと思っています。

中央大学の魅力とは何ですか。

何事もやりたいことに挑戦できる環境が整っていると思います。留学も短期から長期まで様々な選択肢があり、給付型の奨学金も豊富です。学部独自のプログラムも充実していますが、他学部・他学科履修の選択肢も多くFLPなどもあるため自分自身の興味関心を思う存分探求することができます。来年から法学部は都心部にキャンパスが移転する予定ではありますが、多摩キャンパスの広大な土地で他学部の友人たちと過ごすサークル活動などの時間も魅力的です。

受験生へのメッセージをお願いします。

長いようで短く、多くの人にとって最後の学生生活となる4年間を充実したものにできるよう願っています。残りの受験勉強期間も体調に気を付けながら頑張ってください。応援しています!

最後に一言。

コロナの影響により思い描いていた学生生活とは大きく異なる4年間になりましたが、その中でもできることを探しやりたいことに挑戦することで、将来の夢が開けたように思います。大学入学後に出会った全ての人々に感謝しています。ありがとうございました。