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定井 舜莉

プロフィール

学科学年 国際企業関係法学科4年
出身地 東京都
出身高校 中央大学附属横浜高等学校
趣味・特技 旅行、ヨガ、美術館巡り
キーワード 国際インターンシップ、やる気応援奨学金、課外活動、ボランティア
掲載年月日 2022年3月25日
定井 舜莉

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

高校生の時から大学時代に必ず留学したいという想いがあり、「やる気応援奨学金」等国際交流プログラムが多く存在する法学部を選びました。また、幅広く法学の勉強をしながら実践的に英語を学ぶことができる国際企業関係法学科に魅力を感じました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

国際インターンシップの授業です。高校生の頃からミャンマーのロヒンギャ問題に関心があり、「ミャンマーのイスラム教徒が面する社会的・政治的問題」を研究テーマとして定め、1年間調査を行いました。コロナウイルスの影響で現地でのフィールドワークはできませんでしたが、オンライン上でミャンマーの人権活動家やイスラム教徒の方々とのインタビューを計20回行いました。初めての英語でのインタビューではミャンマーの方から上手く話を引き出せない自分に不甲斐無さを感じていました。しかし、様々な角度から質問できるよう綿密な事前準備を行い、先生方や他の履修生達とのインタビュー練習のお陰で、段々とインタビュー中に踏み込んだセンシティブなテーマまで話し合うことができるようになりました。また、私と同様のテーマで調査を行っているミャンマーのヤンゴン大学の学生達との共同研究では、「ミャンマーの表現の自由について」等各自の研究テーマに沿った議論を行いました。また、お互いの研究の進捗状況を都度プレゼンテーションで発表し、フィードバックをもらうことで自身の研究テーマに関して学びをより深めることができました。休みを返上していつでも手を差し伸べて下さったAndrew Barfield先生、富田真紀先生、酒井由美子先生には感謝の気持ちで一杯です。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

2年次の後期にやる気応援奨学金海外語学研修部門を受給し、1か月間イギリスで語学学校に通いながらボランティア活動を行いました。日本とサンフランシスコのフードバンクでボランティアとして働いた経験があり、ロンドンでも同様の活動を行うことで日米英のフードバンクを比較することを目的としていました。しかし、当時コロナウイルスが蔓延し始めたこともあり、現地のフードバンクは全てボランティアの募集を辞めていました。時勢のせいにして何も動かずに帰国することは後々必ず後悔すると思い、語学学校の先生やホストファミリーに助言をいただきながら諦めずにボランティア先を探し続けました。最終的には世界規模で貧困層を支援するNGO団体のチャリティーショップと教会の2か所で毎週ボランティアとして働くことができました。留学を通して現地の人々と交流し、また日本を客観的に見ることができたことで以前よりも物事を多角的かつ世界規模で見て考えることができるようになりました。また、行動が制限された中でも学べることは多く、手を差し伸べてくれた人々への感謝を忘れず、信念を持って行動をしていくことの重要性を学びました。

サークル等の課外活動について教えてください。

中央大学ミスアンドミスターコンテスト運営団体で渉外局の一員として働いていました。民間企業からコンテストへの協賛金や物品協賛を得るため、企業の方々との電話での交渉や、時には企業まで出向きコンテストの魅力や影響力に関して説明していました。毎年約100社に交渉を持ち掛けますが9割の企業には協賛を断られてしまうため、辛抱強さと粘り強さが必要不可欠でした。3年次には自身が交渉した3社から協賛をいただくことができ、翌年の協賛にも繋げることができました。これは自分の自信にも繋がり、社会人になってもこの経験を活かしていきたいと考えています。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

食品ロス削減に取り組むフードバンクでのボランティア活動です。就職活動で食品業界を目指すきっかけとなったサンフランシスコと日本のフードバンクでのボランティア活動から、大学卒業前にもう一度海外のフードバンクで働きたいという想いが就職活動中からありました。そこで2022年1月時点でコロナウイルスによる海外渡航者の制限が緩和されていたハワイへ渡航し、現地の2つのフードバンク団体で1か月半の間ボランティアとして働きました。今後も食品ロス削減に貢献していきたいという想いがあり、国内外でフードバンクでのボランティア活動を続けていく予定です。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

4月から内定をいただいた食品メーカーで営業職として働きます。留学中、フードバンクや街中で日本の商品を見かけ、海外でも受け入れられている日本品質を目の当たりにしました。また、先月のハワイ留学では現地で内定先の支社の方に工場を案内していただき、お話を伺うことができました。自分の手で国内の商品を海外へ広め、食から人々の生活を応援していきたいという想いがより一層強くなり、現時点での将来の夢は内定先の海外支社で働くことです。

中央大学の魅力とは何ですか。

自身の興味関心を探求し、それらを応援してもらえる環境が整っている点です。卒業後どのような業界に進むにしても、学生の進路や興味関心をバックアップするプログラムや授業の履修機会が豊富にある点が中央大学の魅力だと考えています。中央大学は学生の人数も多い為、教授と個人的に関わる機会は少ないのではないかと入学前は懸念していました。しかし、ゼミや留学等で関わった先生方は学生1人1人に親身に向き合って下さり、自身の夢や留学、就職活動に関して助言や励ましの言葉を掛けて下さいました。そのような素晴らしい先生方から学べることも、中央大学の大きな魅力です。

受験生へのメッセージをお願いします。

「将来自分が何をしたいのかわからない」、4年前の私は大学卒業後の未来が全く見えない学生でした。そのような中で入学した中央大学には、自らの世界観を広げる学びの機会が至る所にあり、常に良い刺激や影響を与えてくれる学生達や頼もしい先生方との出会いがありました。「このプログラム、面白そう」と自身の興味関心に素直に従い、深く掘り下げることができる環境に恵まれたお陰で、闇雲に進みながらも大学4年間で自身の進路を明確にすることができました。中央大学には学生の将来の選択肢を広げる機会が豊富に存在しています。皆さんも大学時代に自身の興味関心をとことん探求し、充実した4年間を送ることができるよう願っております。

最後に一言。

入学当初から拝読していた「学生の声」にお声掛いただけたことは、4年間関わって下さった先生方、法学部事務室、キャリアセンターの皆様のお陰です。中央大学で過ごした日々は、自分の成長に繋がった貴重な4年間でした。ありがとうございました。