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福島 洸太

プロフィール

学科学年 政治学科4年
出身地 埼玉県
出身高校 埼玉県立熊谷西高等学校
趣味・特技 ドライブ、スポーツ観戦、バラエティ番組を見ること等
キーワード 公務員、短期留学、国際教育寮
掲載年月日 2022年3月2日
福島 洸太

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

第一に、行政学や公共政策学の知識の習得と、語学力の向上に適した環境が整っていたからです。私は、中央省庁や地方自治体で政策立案を行う、公務員を目指していました。また、分野は異なりますが、同時に、航空会社のパイロットも目指していました。そのため行政や公共政策に関する知識の習得、語学力の向上が必須でした。中央大学法学部は1年次からゼミ(導入演習)があります。さらに、数多くの留学プログラム、英語のSpeakingの授業、FLPなど、自身の進路実現に適した環境が整っており、中央大学法学部を志望しました。
第二に、キャリアサポートが手厚く、充実していることです。中央大学法学部は公務員の志望者が多く、実績も高いです。実際に公務員試験時には、キャリアセンターで面接対策を複数回行い、本番に活かすことができました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

最も力を入れて取り組んだ授業は3、4年次の秋吉貴雄先生の専門演習です。政策過程論のゼミで、3年次に既存研究報告を通じた理論の習得を行なった上で、4年次に卒論執筆を行いました。卒論では、日本の小売市場の電力自由化について、政策ネットワーク論と呼ばれる政策過程論の理論を用いて分析を行いました。
政策過程論の知識や、各事例の背景知識を学んだことはもちろんですが、それよりも「準備力」や「忍耐力」などを体得することで大きな成長を遂げることができたと思います。私が所属しているゼミでは10ページにわたるレジュメを作成し、30分の報告とそれに対する討論を行います。報告をスムーズにできるよう発表練習を行ったり、質問に答えられるように事例の背景知識や文献の深掘りを行った結果「準備力」を向上させることができました。また卒論では1年をかけて20ページ以上の文章を書きます。その過程で、様々な文献をリサーチし、読解し、それに対して自分の考えを持つことは非常に苦しく、難しい作業です。さらに中間報告で先生やゼミ生からの様々なアドバイスを取り入れ、日々改善を図っていくことも大変です。しかしながら、それらを乗り越え卒論を書き上げた時は、大きな達成感と充実感を感じることができますし、何よりも、辛い中でも投げ出すことなく努力を続ける「忍耐力」を得ることができます。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

2回の留学により「語学力の向上」と「行動することの大切さ」を身につけることができました。
私は「語学留学を行い、英語の能力を向上させ(1回目の留学)→ボランティア留学を行い、自身の語学力と経験を社会に還元する(2回目の留学)」という考えのもと、2回の留学を行いました。
1回目の留学では、国際センター主催の短期留学プログラムを利用し、オーストラリア・メルボルンのモナシュ大学に留学しました。日常生活で使用される言語がすべて英語に置き換わり、最初は戸惑いや不安を感じました。しかしながら、最終的には英語を話すことに抵抗がなくなり、会話を楽しむことができるようになりました。初日は恐る恐る道を尋ねていた自分が、最終日には現地の方から道を聞かれ、案内できたことが成長を実感できた良い思い出です。
2回目の留学では、学外の機関を利用してアメリカ・アリゾナ州の小学校にてTeacher Assistantのボランティアを行いました。言語や文化が異なる人同士が通じ合うには、言語も大事であるが、それよりも行動で示すことが大切であると学びました。私の語学力は十分なものではなかったので、小学生や先生と意思疎通ができないことがありました。そのような中でも、生徒の名前をいち早く覚えたり、1番に教室に行って生徒を出迎えたりと行動で示すことで、言語や文化が異なる人と上手に信頼関係を築くことができました。

サークル等の課外活動について教えてください。

私は多摩キャンパス内にある国際教育寮に在寮し、寮長として寮運営に携わりました。特に「コロナ対策と異文化交流の両立」「他大学間交流」に力を入れて取り組んできました。寮生、管理人の方、大学関係者、他大学の学生、八王子市役所の方などに自分たちの取り組みを理解してもらうために、人前で説明や提案を行う機会が数多くあり、自分を成長させる大きな機会となりました。
また、100人を超える寮の寮長として、多様な寮生の意見と、大学との意見調整なども行いました。その中で「自分の考えも持ちつつ、様々な人の意見を取り組みに反映するリーダーシップ」を身につけることができました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

現在、関心を持って取り組んでいることは、4月から公務員として働く自治体を歩いたり、イベントに参加し、自治体をより深く知ることです。例えば、市内循環バスに乗り、交通アクセスの利便性を体感してみたり、市内をホームタウンとするラグビーチームの試合を観戦し「ラグビーをこの街にさらに定着させるために、行政はどのようにサポートできるだろう」など、スポーツ政策について考えたりしています。
地方公務員、特に、市役所職員は市民の目線に立って活動することが求められると思います。入庁後も街歩きを行い、地元の良いところと課題点を見つけ、より良いまちづくりに貢献したいと思います。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

卒業後は、地方公務員として地元の市役所で働きます。シティプロモーションや、国際交流、総合振興計画の策定など幅広い分野を経験したいと考えています。入庁直後は右も左も分からない状態からのスタートになると思いますが、自分の長所や、中央大学での経験を活かしながら「魅力あるまちづくり」に貢献したいと考えています。さらに、様々な知識や能力を習得するための勉強を欠かさず、職員研修や他市町村との勉強会、大学院への進学なども視野に入れ、地元をより良いまちにするための努力を続けたいです。

中央大学の魅力とは何ですか。

中央大学の魅力は「多くの人から刺激を得られること」だと思います。私は、学部ゼミ、FLP、国際教育寮など様々なコミュニティに所属してきました。その中で「留学に行きたい」「〇〇の研究をしている」「就職先が決まった」など様々な話をします。そういった仲間の活躍に刺激をもらい自分の考え方の幅が広がったり、研究に活用することができたり、「もっと頑張らなくちゃ」と刺激を受けたりします。中央大学は8学部を擁する総合大学であり、多様性ある学生が集まります。そのような学生との交流を通して、自分自身の価値観や、将来の選択肢の幅を広げることができます。

受験生へのメッセージをお願いします。

受験勉強は大変で苦しいことが多いかと思います。そんな時はぜひ、中央大学多摩キャンパスに訪れてみてください。自然豊かで広大なキャンパスを目の当たりにして、モチベーションが上がってくると思います。
また中央大学では、ゼミや留学などを通じて、皆さんが学びたい分野をとことん突き詰めることができますし、手厚いサポートを受けることができます。中央大学に合格し、充実した大学生活が送れるよう、応援しています。お体に気をつけて頑張ってください!

最後に一言

中央大学での大学生活を振り返ると、本当にあっという間で、不安と緊張で迎えた入学式が昨日のことのように思い出されます。この4年間、留学、国際教育寮、専門演習、FLP、大学院入試、公務員試験など様々なことに挑戦することができました。支えて下さった家族、友人、先生、大学関係者の方に感謝申し上げます。ありがとうございました。