学部・大学院・専門職大学院

新井 馨

プロフィール

学科学年 国際企業関係法学科3年
出身地 埼玉県
出身高校 埼玉県立浦和第一女子高等学校
趣味・特技 美術展巡り、散歩
キーワード 長期留学、やる気応援奨学金、学部長賞奨学金、課外活動
掲載年月日 2021年7月27日
新井 馨

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

私は国立文系大学を第一志望にしており、中央大学は私立の併願先として選びました。中大を選んだ理由は、受験期に「学生の声」を読み、中大の先輩がさまざまな分野において活躍していることを知り、そうしたキャリアを実現するための素地となる「炎の塔」などの学習環境が整っていることに魅力を感じたからです。

また、現在私が所属している国際企業関係法学科では、経済学、語学、法律などを幅広く学ぶことができ、さまざまな分野に探究心を持っている私にとっては自分の興味関心を開拓する上で適した環境であると思い、この学科への進学を決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

どの授業も身になるものばかりでしたが、その中でも特に印象深かったのが、西村暢史先生ら7名の先生方による「現代社会分析」と小室夕里先生による「英語(Ⅰ)・(Ⅴ) Advanced Reading」です。

「現代社会分析」は、1年間で4年分の学びができると言われている授業です。様々なルールについて学ぶこの授業では、先生たちはソクラテス的な役割を果たし、学生たちはルールの作成者としてルールメイキングについて考えます。特に私はコロナ禍真っ最中の2020年度に授業を受講したこともあり、春学期では緊急事態宣言関連のルール(法律や契約書等)を中心に作りました。初めてルールを作ってみた私にとって、ルールの作成後に人々はどう動いてくれるのだろうという所まで先読みしたルール作成は非常に興味深いものでした。また、レポートが多いゼミではありますが、学生の質問に真摯に答えてくれるのはもちろんのこと、書き直したレポートにまで丁寧なフィードバックを返してくれるなど、指導教員のフォローがすこぶる手厚いと感じています。このゼミには、自己研鑽を積み成長したいと思う方には是非とも受講していただきたいです。

P.S:清華大学にオンライン留学することになっていたため、秋学期の授業を受講できなかったのが大変残念でした。

「英語(Ⅰ)・(Ⅴ) Advanced Reading」は、犯罪学について学ぶ授業で、今まで私が受けた中で一番ワクワクした授業でした。授業の構成が多様であり、常に新鮮さを感じながら授業に取り組むことができました。一番印象的だったのは、グループに分かれて、テキストの英文を使った読解問題を作成し、別のグループに解いてもらうという形式の授業です。問題作成の際に出題意図を考えた経験が、「意図」を持って物事に取り組むことへの意識につながりました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

私は1年次にやる気応援奨学金(長期海外研修部門)、2年次に国外留学生奨学金や学費免除、3年次に学部長賞給付奨学金をいただきました。

中大からの経済的なサポートが手厚いこともあり、学業や課外活動に専念することができました。2021年においては、ファシリテーションやメディア発信など、様々な講座を受けながら、自治体レベルでのボランティア、教育NPO団体カタリバでの長期インターンシップ、そして清華大学でのオンライン留学を同時にやり抜くことができました。

清華大学に2年次の秋学期から1年間、オンライン留学をしました。清華大学では、憲法や国際法などの法律科目や、国際関係学を中心に受講しました。また、TikTok事件の直後であったため、ゼミでは「TikTok事件と85年日米貿易摩擦から見た日米中関係」の発表を行いました。現役外交官もいらっしゃるこのゼミで、クラスメートからたくさんの質問や「こんな視点もあるんだね」とコメントを頂けたのがとても良い経験でした。履修は叶いませんでしたが、興味を持っていた「法律学におけるロジカルシンキング」や「法律と神話」「日常生活における経済学」などの評判の授業は傍聴生として聴講しました。また、清華大学法学院では日本留学経験のある先生がたくさんいらっしゃり、日本人学生に対して親身になってくださる方が多いです。授業でお世話になっていた清華大学の先生から「清華大学大学院に来ない?」とのお誘いを頂くなど、現地での交換留学生活は叶わなかったといえども、素敵な体験をさせていただきました。

サークル等の課外活動について教えてください。

私は、5つの団体の活動に参加しており、ちょうど今6つ目の団体の合否結果を待っているところです。学内では、炎の塔の外交研究会に所属しています。外交研究会では、国際法模擬裁判大会や外務省プレゼンテーションコンテストの出場に向けた準備だけではなく、国際法や国際政治のゼミ開催や外務省訪問などのイベント開催も行なっています。また、私の提案で後輩と一緒にJASHゼミ(日本語も英語も上達させようという試みでJapaneseのJaとEnglishのshを取って作った造語です。)を始めました。ここでは、緊急度は低くともこれからの人生において大切であるロジカルシンキングや社会問題についてのディスカッション、そして「信頼できる関係性はどんなものか」といった対人関係に関する内容を取り上げて活動しています。

学外では様々なインターンシップやボランティアに参加しています。2年生の時は、グロービス・キャピタル・パートナーズで中国市場リサーチの仕事をしました。現在は、認定NPO法人カタリバで、外国にルーツを持つ高校生の支援に携わっており、オンラインでの支援だけではなく、都内の定時制高校でのプログラムにサポート役として参加しています。芝園かけはしプロジェクトでは、自治体レベルでの多文化共生の実現に向けた活動に参与しています。

加えて、様々な講座も受けてきました。3年生の春学期は一般社団法人Foraのファシリテーション講座を受け、その後コミュニティの一員として、ファシリテーションについて実践的に学んでいます。夏休みにはDialog For Peopleが主催する「メディア発信講座」に参加する予定です。この講座では、ただ講義を受けるだけに留まらず、取材を行い、「伝える」ことについて能動的に学ぶ予定です。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

関心分野を多く持ち行動していますが、今は多文化共生に最も関心があります。現場の経験を積みたく、認定NPO法人カタリバや芝園かけはしプロジェクトの活動に参加しています。また、一般社団法人Foraで、多様性を活かす場づくりについて理論と実践の両方を学んでいます。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

現在は就活を始めたばかりですが、卒業後は、日本の良さを海外に発信するような仕事に就きたいと考えています。また、私は一人一人 が自分らしく活躍できる社会の実現に尽力したいと考えており、違いが豊かさとなるような、多様性を尊重できる環境づくりに携わりたいと考えています。

中央大学の魅力とは何ですか。

中央大学の魅力は、やりたいことをとことん応援してくれる制度・先生が揃っていることだと思います。各種インターンシップ、FLPやGLPなどの実践的な授業、やる気応援奨学金や学長賞・学部長賞奨学金などの奨学金制度、そして長期留学へのサポートなど、数えきれないほどのサポートがあります。何よりも、学生のチャレンジに親身になってくださる先生が大勢いらっしゃることが大変魅力的です。こんな贅沢なことはない、と身をもって感じております。

受験生へのメッセージをお願いします。

中央大学には、たくさんの機会が溢れています。「やってみたいこと」を「やってみたこと」に実現させてみたい方、様々なチャレンジをしてみたい方、ぜひ中央大学へようこそ!ここで過ごす4年間はきっと“第一志望”の素敵なものになるかと思います。

最後に一言。

最後まで読んでいただきありがとうございます。私のこれまでの中大生活は人や環境に恵まれたおかげで、たくさんのことにチャレンジすることができました。

留学から学外活動へのサポートまで、私のやりたいことに尽力してくださった小室夕里先生、未熟な私をここまで導いてくださった外交研究会元会長の目賀田周一郎先生、顧問の宮野洋一先生、先輩方、同期や後輩、いつも熱心に話を聞いてくださる法学部事務室の方々、関わった全ての方に感謝を申し上げます。