法学部塩野 愛実

プロフィール

学科学年 国際企業関係法学科4年
出身地 埼玉県所沢市
出身高校 淑徳高校
趣味・特技 旅、ロードバイク、語学、音楽
キーワード 留学・国際交流
掲載年月日 2018年3月9日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

もともと法律自体ではなく、法律の限界や法律で解決できない社会問題をどうしたら解決できるのかということに興味がありました。日本を外側からの視点で見たいという想いから国際系学部を志望していましたが、語学だけでは中身の薄い人間になってしまうのではないか、と思い始めました。その時見つけたのが、中央大学法学部の国際企業関係法学科でした。法律の知識だけでなく経済や語学などの様々な専門教育を身につける、企業活動から生じる法律問題を中心に、グローバルな観点で問題を解決する基礎的能力を養うという学科の理念は、まさに私が求めていたものでした。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

2年次に履修した法学部国際インターンシッププログラムで、1年間英語でミャンマーについて研究しました。ここでの学びがミャンマーへの長期留学に繋がりました。 3年次に1年間、初の外国人学部留学生としてミャンマーに長期留学をしました。受入先の大学には「留学生」という概念がなく、英語で行われると聞いていた授業はすべてミャンマー語。現地人用の寮の環境も悪く、毎日がサバイバルそのものでした。初めの3、4ヶ月はなにも意思疎通ができず、正直本当に辛かったです。しかし、ミャンマー語を独学しながら、法律と国際関係の授業にもなんとかついていけるようになりました。 授業を受講する以外に、現地でBOPビジネスをしている会社でインターンもしました。長期休みには語学力と現地の人の「普通」の感覚を得たいと思い、中国国境付近の少数民族の村に住み込みで働きました。留学後半には言語や文化の壁を完全に乗り越え、「おしゃべりな日本人の女の子」として町中の人 が私を知っている状態になりました。 英語、日本語、ミャンマー語と三か国語を使い、現地の常識を身につけた上で、現地で働く様々なレベルの組織、国籍の方々のお話を聞けたことは、「海外で外国人として働く」という現実を深く理解する貴重な体験でした。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

私は大学が提供する海外渡航の機会を何度も利用しました。その際に法学部のやる気応援奨学金(長期海外研修部門、短期海外研修部門)、FLP国際プログラムの奨学金(海外渡航補助)、日本学生支援機構(JASSO)奨学金など、学内外のたくさんの奨学金を受給しました。 1年次のフィリピンへの短期留学(アテネオ大学)、2年次の韓国への短期留学(壇国大学)、法学部国際インターンシップのミャンマーでの現地調査、FLP国際協力プログラムの台湾での現地調査、大学からの推薦書をもらって参加したJICAプログラムのインド派遣(JICAからの渡航費補助)、3年次のミャンマーへの長期留学(ヤンゴン大学)、これだけのことができたのは、すべて奨学金の助けがあったおかげです。 様々な奨学金を探し、エントリーをするのは非常に大変なのですが、それを繰り返したことで、常に自分のやりたいことは何か、何のためにしているのか、という一貫した軸を持ち続けることができました。旅行で行くのとは違い、現地の実態を見たこと、様々な専門分野を勉強している学生との国内外のネットワークができたことが、これからの将来に必ず繋がっていく財産になりました。

サークル等の課外活動について教えてください。

入学したときに「大学生らしいことがしたい!」と考え、ロードバイク(自転車)のサークルに所属して仲間と日本中を旅しました。特に、1年次の夏に家(埼玉)から北海道まで、テントを背負ってキャンプをしながら2週間ほどかけて旅をしたことは、本当に良い思い出です。途中で応援してくれる人との出会いもあり、なにより自分の限界が広がりました。 また、1、2年次に、多摩キャンパスのヒルトップにある国際交流スペース「Gスクエア」の代表を務めました。当時は学生の間で国際交流スペースとしての認識が薄く、利用者も少なかったため、イベント時のみの一時的な集客を狙うそれまでのアプローチを変え、日常的な利用者が増えるよう空間の管理に力を入れました。スタッフ1人1人がコンサルのような役目を果たし、日本人学生や留学生との間に入ってお互いの需要をマッチングさせ、その輪を広げるような工夫をしたことで、外国語をただ話すだけでなく、留学をしたい人、旅をしたい人、語学を勉強したい人、人生や進路の相談をしたい人、大学内での機会を探している人など、様々な需要を満たせるようになりました。現在では後輩たちによって、さらに発展した形で運営されています。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

自分の頭の中で思い描いたアイデアを「言葉」で人に伝えるという練習です。最近は変人学部(学生団体。変人は「世の中を変える人」という意味で、多分野で活躍する中央大学の学生が講義を行う)のイベントに協力しているのですが、人前で自分の価値観や考え、感覚を示すとき、聞き手にうまく伝えられないことが多くありました。私は何かを考えるとき、頭の中に大量の映像が流れたり、図面が広がったりして、それを言葉に変える作業が必要なのですが、頭の中のイメージをそのまま言葉で伝えることはすごく難しいです。自分の想像力の豊かさを生かしていくためにも、誰にでも伝わる「言葉」で表せるようにすること、これが今の課題です。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

4月からは、ソーシャルビジネスのベンチャー企業で働きます。障害者の就労移行支援やそれに伴うサポートを中心に、LGBTに関わる就労マッチングサービス、うつ病患者の社会復帰支援、途上国の問題へ取り組むなど、幅広い分野と関わる柔軟な会社です。 ミャンマー留学から帰国後、開発途上国での経験やそこで感じた想いがとても大きく、海外の大学院へ進学するか、海外で就職をするかなど、様々な可能性を考えました。しかし、改めて考えたとき、自分のやりたいことはビジネスという手段でマイノリティーとマジョリティーの壁を取り除くことだと思いました。ソーシャルビジネスを選んだのは、非営利団体の活動の限界を感じたためです。一方的に「助ける」のではなく、マイノリティーの人も「普通」でいられる社会をつくっていきたいと思っています。働き始めたらどんな風にやりたいことが変わっていくかはわかりません。だからこそ、自分がどこでも楽しく働けるスキルを修行する場所、それを私のファーストキャリアにしようと考えました。

中央大学の魅力とは何ですか。

なんといっても自然あふれる大きなキャンパスです。春は桜、秋は紅葉、冬はイルミネーション、疲れているときにふと見渡す景色は、本当に心を癒してくれます。また、学生のカラーも、比較的落ち着いた学生が多いです。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学は本当に自由な場所なので、大学をどう使うかで得るものが大きく変わります。大教室の授業も多く、なかなか同じ興味を持つ仲間をみつけるのが難しいかもしれません。それでも、何かに挑戦して新しいコミュニティーに属することで、自分も変わることができ、また同じようにモチベーションを高く持った仲間に出会えます。 今の時点で将来について具体的に決める必要は全くありませんが、自分がどんな人間になりたいか、そのためにはどんなことをしていけばいいのか、を常に考えることが大事だと思います。大学は長期休みもあるので、常に先のことを考えて動かないと、あっという間に就職活動の時期になってしまいます。やりたくないからやらない、のはよいですが、やりたいことができなかったと後悔しないように過ごしてください。

最後に一言。

私は大学が本当に大好きです。中学、高校とは違い、大学は個性や例外を認めてくれる環境が多く、好きなことを勉強できる最高の4年間でした。