2025年7月22日、国際経営学部の専門演習Ⅱ(担当:国松麻季教授)は、スマートシティ調査研究プロジェクトの締めくくりとして、一般社団法人スマートシティ・インスティテュート(SCI-Japan)主催のウェビナーシリーズ「Z世代が考えるスマートシティ~未来のまちづくりへの提案~」で研究成果を発表いたしました。
国際経営学部は、SCI-Japanの賛助会員としてさまざまな活動を行っております。その一環として、専門演習II(国松麻季担当)では、SCI-Japanとの全面的なタイアップのもと、2025年度春学期の専門演習のテーマとして、「スマートシティに関わる課題設定・解決策提案」を設定し、4チームにわかれてグループワークを行いました。

防災チーム
【研究テーマ】
- 防災:防災分野における人流データの意義と活用可能性
- 教育:ICTプラットフォームの導入によるキャリアサイクルの実現 ~教育×スマートシティin埼玉~
- 支払い:デジタル地域通貨が住民のウェルビーイングにもたらす影響
- 医療:転居時の医療情報共有をアナログとデジタルの両面から考える

教育チーム

医療チーム

支払いチーム
本スマートシティ研究プロジェクトは、2025年1月のゼミ合宿を皮切りに、約半年間にわたり研究を進めてまいりました。今学期初回のゼミでは、SCI-Japanのチーフ・データ・サイエンティストである鈴木龍二様よりご講義をいただき、スマートシティについての知識を深めました。そして、学期を通じてフィールドワークやオンライン訪問、メールや書面での調査を行いました。会津若松市から長野市まで市役所や企業、大学、医療センターなど多くの団体にご協力いただき、研究を深めることができました。
本ウェビナーでは、この半年間の集大成として、各グループがスマートシティに関する提案をいたしました。前半は私たちの研究・提案について発表し、後半は鈴木様ご進行のもと、研究の理解を深めるための意見交換を行いました。そして最後に、鈴木様より私たちの取り組みに対する総評をいただきました。ウェビナーは多くの方に視聴していただき、視聴者様からも貴重なご意見・ご感想をいただくことができました。

ウェビナー後に笑顔で感謝をお伝えしました
学生からは、今回のプロジェクトを通し、「スマートシティの切り口の幅広さを実感した」「課題設定から調査、提案まで自分たちで行うことに難しさを感じたが、同時にやりがいも感じた」「行動力の重要性を学び、今後に活かしたい」との意見が聞かれました。
学生の声
本プロジェクトではSCI-Japan鈴木様、訪問先関係者の皆様をはじめ、多くの方々の支えとご尽力により成立し、私たちは研究を進めることができました。このプロジェクトを通じて、自分たちの成長を実感するとともに、非常に有意義で貴重な経験を得ることができました。
スマートシティは、世界各国に先進事例が広がりつつあり、持続可能な社会構築に寄与する今日的な課題です。経営戦略、政策策定、法制度、社会課題解決などさまざまな切り口から、国際経営学部の研究や学びと親和性が高いことから、今後も学部の特徴を活かしながら連携活動を行っていきます。

ウェビナー終了後に集合写真を撮影しました