国際経営学部

【国際経営学部】瀬戸内海の直島にて夏の学部推奨インターンシップを実施

国際経営学部では、仕事や企業、業界、社会への理解を深めるべく、正課の科目としてインターンシップを位置付け、キャリア教育を推進しています。インターシップを通じ、学部の学びの中心である企業経営やグローバル経済に係る専門知識とコミュニケーションスキルを活用し、学年を問わず社会に目を向ける好機としています。

2023年度夏季インターンシップには、24名が国内外の多様な15社において就業経験の機会を得ました。

このうち、瀬戸内海の「直島」においてアート施設等を展開する株式会社直島文化村(株式会社ベネッセホールディングス持ち株会社)におけるインターンシップに参加した学部生の声を写真とともにご紹介します。

国際経営学部3年 永島茉采

8月1日から14日の二週間、株式会社直島文化村にてインターンシップに参加した。業務内容としては、ベネッセハウス ミュージアム、家プロジェクト、ヴァレーギャラリーにて、お客様対応、受付、アート作品と施設のメンテナンスなどを行った。業務実施前に、社員の方々から作品と施設について説明をしていただき直島全体とアートとのつながりについての全貌を学んだ。アートを用いた観光ビジネスを行うにおいてとても感じたことはデザイン性と機能性の両立の難しさであった。アーティストの思いを組んだ見せ方や施設の作りはとても魅力的であるが、どうしてもバリアフリーやユニバーサルデザインなどの考慮を完璧には取り入れづらい。その両者のバランスをとることが非常に難しいこと、またコストがかなりかかってしまいなかなか実現できないということを知った。また、業務として現場に立ってお客様やバイトの人たちと多く接することを通じて私は現場の声の重要性を強く実感した。お客様の会話、つぶやき、行動からはたくさんのビジネスチャンスのヒントが隠れており、バイトの方の気づきや企業に対する望みからはイノベーションの兆しがあるのだと思った。現場の人にしか気が付くことのできない貴重な声をどれだけ大切にできるかが、企業にとっては信頼と期待を生み出す第一歩となり得るのだろうと実感した。

 

国際経営学部3年 高橋七帆

私は2週間香川県の直島にあるベネッセハウス ミュージアムや家プロジェクトなど複数の場所で就業体験をしました。期間中は様々なアート施設で働き美術作品に触れる時間が長かったので、自然と自分なりの視点で作品を考察することが多く、思考力が活性化されたと実感しています。また、一連の業務を経験して特に大変に感じたのが外国人の方々への接客です。直島は外国人観光客の方々が非常に多く、最初は英語での呼びかけやコミュニケーションに苦労した点もありましたが、場数を踏むことでその難しさも次第に解消されていき、作品の解説やたわいもない会話をすると楽しそうにしてくださる方が多かったので、話すことを心がけました。さらに、今回はインターン期間中に2回ほど台風が上陸するタイミングがあったので台風への対策にも携わり、一点物であるアート作品のメンテナンスの大変さを身をもって知り、そのような従業員の方々の日々の努力があるからこそ、アート事業を持続できるのだと心底感じました。そして今回のインターンシップを通して、社員の方々の仕事への熱意や、作品やアートに対するリスペクトを肌で感じアートの深い魅力に気付くことができました。

 

国際経営学部 赤根広海

8月の上旬の2週間、私は香川県の直島で、美術館の運営に携わりました。以下にインターンシップの具体的な内容やそこから得たことについて書いていこうと思います。私の仕事場は主にベネッセの敷地内にあるヴァレーギャラリー、ベネッセハウス ミュージアムの2つと島内の本村にある家プロジェクトの合計3つであり、日替わりで異なる現場で業務に携わっていました。主な仕事はレジでの接客とお客様の監視、作品や展示物、施設の掃除でした。想像していたよりも海外からのお客様が多く当初はそれに圧倒されていましたが、業務の回数を重ねるごとによりスムーズな応対が可能になってきた感覚が感じられました。

本インターンシップを終えてからの私自身の変化についてですが、第一にアートへの興味が以前よりも強くなったように感じます。第二にアートの存在意義についてより深く考えるようになりました。自由な発想を様々な方法で表現することで、それを受け取った鑑賞者が作者との対話を間接的に行うことができ、そこから新たな考えや感性が生まれることを痛感しました。またその対話を通してより豊かなアイデアや感性が育まれ、豊かな生活に繋がっていくのではないかと考えました。

 

国際経営学部2年 岡田花奈

私は8月1日から14日までの2週間、ベネッセアートサイト直島でのインターンに参加させていただきました。主な仕事の内容としてはアート施設の運営だったのですが、それらを通して業務以上のことが学べたと感じております。

ベネッセアートサイト直島のうちの「家プロジェクト」は実際に島にある古民家群の中の古民家などをリフォームして作品としていたのですが、作品となっている家の周りに住んでいる、昔からの島民の方々とのつながりがとてもあたたかく、現代アートと伝統文化の溶け合いを目の前で感じることができました。

また、これは直島全体に言えたことなのですが、特に「ベネッセハウス ミュージアム」での業務の際に強く感じたのは、外国人観光客の方々への対応力の高さです。ミュージアムのスタッフの皆さんはもちろん、島内送迎バスの運転手さんや各ホテルのスタッフさんの英語力やホスピタリティ精神が高く、とても感動したと同時に直島の外国からの人気の高さに納得しました。

最後に、とても個人的な感想になってしまうのですが今回のインターンシップで自分がアート施設の運営側に回ったことで、アートに対する興味や知見がかなり深まったと感じました。大学生の時にこのような経験ができたことはとても貴重で、この先ずっと自分の人生の財産として残り続けると思います。

来る10月4日には、中央大学多摩キャンパスGLOBAL GATEWAY CHUOにおいて、インターンシップ参加学生による合同報告会を開催します。インターンシップ参加学生間ならびに下級生を含む学部生に対し、経験の共有を図ってまいります。

 

国際経営学部では、今後も学部生の将来のキャリアにつながる貴重な体験を応援していきます。

 

【参考】国際経営学部「特徴ある学び」

これまでのインターンシップの情報がご覧いただけます。

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/globalmanagement/point/internship/