国際経営学部

国際経営学部の専門演習Ⅱ(担当教授:国松麻季)は、スマートシティ調査研究プロジェクトの一環として、静岡県浜松市の天竜区春野協働センターへオンラインで訪問しインタビューを行いました

国際経営学部は、一般社団法人スマートシティ・インスティチュートの賛助会員であり、多様な活動の一環として、専門演習Ⅱ(国松麻季担当)では、スマートシティを題材にグループワークによる課題の発見と解決策の検討を進めています。そして7月20日は、スマートシティ・インスティチュート主催のウェビナーにおいて研究発表を実施します。

 

浜松市は日本で最もスマートシティに関する活動や取り組みが進んでいる地域の一つであり、「浜松版MaaS構想」のもと行政と民間企業で連携をとりながら、持続可能な都市の共創を図っています。

以前天竜区では実際に、構想の一部の「医療MaaS」に含まれる、移動診療車を用いたオンライン診療の実証実験が行われました。

 

今学期、私たちの専門演習ではいくつかのグループに分かれ、それぞれスマートシティについて研究しており、そのうちの一つが「医療MaaS」に関する調査を進めています。

そこで今回はその天竜区春野協働センターの副所長である尾畑佳志様に、実証実験の詳細やスマートシティに関連した取り組みついてお話を伺いました。

 

天竜区をはじめとした中山間地域では、今後人口の減少がますます進行すると予測され、こうしたオンライン診療の実現は喫緊の課題であることや、実現には脆弱な電波状況の改善をはじめ、人材の確保やマネタイズの難しさなど、多くの障壁が存在していることをご教示いただきました。

 

さらに私たちは地域の振興についてもお話を伺い、実際に行われている移住者に向けた「Welcome集落制度」や、若者を集め地域の活性化を図る「浜松山里いきいき応援隊」、天竜区の強みである自然資源の活用など、私たちの今後の研究に役立つ現地ならではの詳細な情報をお聞かせいただきました。

 

スマートシティは、多くのセクターをまたぐ多角的なトピックです。日本のみならず世界各国ではすでにスマートシティにまつわる取り組みが推進されていますが、同時に先に挙げたようなさまざまな課題が存在しています。こうした課題の解決に向けて国際経営学部では、経営戦略をはじめ法制度、社会課題解決など学部独自の強みを生かし、継続して研究を進めていきます。