国際経営学部

国際経営学部の社会学(担当教員:本学部教授 山田恭稔)において、NPO法人国際活動市民中心(CINGA)の新居みどり氏、サッキャ ミナ氏をお招きし、講義を実施しました

6月6日、社会学の授業で継続的に焦点を当てている「内なる国際化:在住外国人をめぐって考える」というテーマに関連して、特定非営利活動法人(NPO法人)国際活動市民中心(CINGA)でコーディネーターを務める新居みどり氏とサッキャ・ミナ氏のお二人に、在住外国人の現状概要ならびにCINGAの活動について講演いただきました。(担当教員:教授 山田恭稔)

授業では、まず、日本の在住外国人は圧倒的に労働人口の人々であり、近年、その増加率が三代都市圏外で非常に大きいことが注意喚起されました。そして、在住外国人が抱える3つの壁(法律の壁、言語の壁、心の壁)のために、法律、教育、行政、精神的ケアなどの、彼らの生活上に生ずる多岐にわたる困り事や心配事を具体的に教えていただきました。その上で、多文化共生社会を日本に根付かせるために活動するCINGAの様々なプロジェクトを紹介していただきました。

お二人の講師は学生たちからの質問にもご丁寧に回答してくださり、参加者たちの理解が深まるようにご尽力してくださいました。さらに、新居氏は、学生たち、特に留学経験者や留学生たちの経験や思いを呼び起こすような質問を幾度も投げ掛けてくださいました。また、サッキャ氏は、ネパールからの留学生であった当時の経験、ならびに日本での子育ての経験という、当事者の側からの貴重なご苦労話も語ってくださいました。

参加した学生からは、(単なる留学生ではない)在住外国人という普段殆ど親しみがないにもかかわらず日本経済の中で重要な役割を担っている人々へ関心を向けることの必要性、彼らが抱える様々な問題について理解することの重要性、そして、CINGAという組織が在住外国人にとっても住み易い社会をつくるために重要な活動をしている事実、などを知ることができたと好評で、学生たちに大いに知的な刺激をもたらすことできました。