6月16日の4時限目、国際経営学部の専門演習Ⅳ(担当教員:本学部准教授 楊川)において、岡山放送の篠田吉央氏をお招きし、「情報アクセシビリティ追及の30年~ 岡山モデルの構築がユニバーサルに~」というテーマでオンライン講義を実施いただきました。
講演中の篠田氏
ご講演は、“情報から誰一人取り残されない社会の実現”を目指し、30年にわたり手話放送を継続している岡山放送が取り組んでいる情報アクセシビリティのビジネスモデルに焦点を当てた内容でした。岡山放送は、テレビ放送における情報アクセシビリティの実践では国内外から高い評価を受け、ダイバーシティやインクルーシブな番組制作に取り組んでいるほか、経済活動と福祉を連携させた持続可能な手話放送の取り組みなど、独自のビジネスモデルを開発し、全国のメディアからも注目を集めています。ローカルテレビ局が生き残りをかけたマーケティング戦略を様々な取り組みから学習できたと思います。
また、本講演を通じ、「誰かのためになる」仕事について知ることができ、働くことの意味についても考えることができました。情報アクセシビリティを追求する特徴的な戦略や働くとは何か学ぶことができたことはこれから社会人となる学生たちにとって良い刺激となりました。
講演後に、学生から数多くの質問を寄せられました。学生は本講演を通して、障害・人権・コミュニケーションについて学び、特徴的なメディアのマーケッティング戦略を知ることができただけではなく、社会人として重要なことについて理解を深めることができました。
今後も国際経営学部では実務と経営学の研究の最前線におられる専門家や実務家との対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。
学生が質問する様子