2023年5月22日、国際経営学部の専門演習Ⅱ(担当:国松麻季教授)は、スマートシティ調査研究プロジェクトの一環として、浜松市デジタル・スマートシティ推進課を訪問しインタビュー調査を行いました。
国際経営学部は、一般社団法人スマートシティ・インスティチュートの賛助会員としてさまざまな活動を行っています。その一環として、専門演習Ⅱ(国松麻季担当)では、スマートシティを題材に、グループワークによる課題発見と解決策の検討を進め、7月20日はスマートシティ・インスティチュート主催のウェビナーにおいて研究発表を実施する予定です。
浜松市は、市の強みを活かしながら、官民で持続可能な都市を共創していく「浜松版MaaS構想」を推進しています。
グループのひとつは、そのなかの取り組みのうち「医療MaaS」という、移動診療のプロジェクトに関心を持ち研究を進めています。
そこで、浜松市デジタル・スマートシティ推進課グループ長の三輪光司様と同課主任の山本晃央様から、同市のスマートシティの取り組み及び医療MaaSの詳細についてお話を伺いました。
浜松市デジタル・スマートシティ推進課 三輪様(中央右)、山本様(中央左)との撮影
浜松市はさまざまな企業が集積し、スマートシティの取り組みの実証フィールドとして有効であることや、災害、農業、医療におけるドローンの活用、「競争」と「共創」の表裏一体の関係についてなど、大変興味深いお話をお聞かせ頂きました。
また、医療MaaSについて、遠隔医療は対面診療の「代替」ではなく「補完」の位置にあるということや、医療事業単独での利益や効果ではなく、地域全体でみた時に採算性があることの重要性、薬剤配送におけるドローン活用の難しさなど、今後の研究に有益な多くの情報をご教授頂きました。
スマートシティは、世界各国に先進事例が広がりつつあり、持続可能な社会構築に寄与する今日的な課題です。経営戦略、政策策定、法制度、社会課題解決などさまざまな切り口から、国際経営学部の研究や学びと親和性が高いことから、今後も学部の特徴を活かしながら連携活動を行っていきます。
訪問場所の「浜松市役所」外観
訪問場所の最寄りである「浜松駅」