2022年12月13日、国際経営学部の専門科目「グローバル経営におけるルール形成戦略」(担当教員:本学部教授 国松麻季)において、国土交通省鉄道局国際課国際協力政策調整官の角野貴優様を多摩キャンパスForest Gateway Chuoにお招きし、「鉄道システムの海外展開~鉄道分野の国際標準化を中心に~」と題するご講義をいただき、ディスカッションを行いました。
同科目では、グローバル経営を成功させるために必要となる国際標準、規制、制度、仕組みを形作り、動かしていくためのルール形成戦略に必要な知識を、実例を通じて学んでいます。
ゲストスピーカーとしてお迎えした角野様は、現在、鉄道システムの海外展開を促進すべく、政府の立場からさまざまな官民連携を主導されています。ご講義では、鉄道システムの海外展開の状況について、市場動向や日本企業の実績、今後の注目プロジェクトなどをお話しいただきました。また、鉄道分野の国際標準化については、欧州の戦略についてご説明いただいたうえで、日本による国際規格の取り組みについて触れながら、日本は何をすべきか、国の立場からいかに政策立案に関与すべきかといった問いかけをくださいました。
学生からは、「これまでは主に民間からの視点でルール形成を学んできたので、国である国土交通省視点の話を聞かせていただき、新たな知識を得ることができた」「鉄道システムの海外展開の現状を聞き、戦略としての国際標準化の重要性を理解できた」「興味関心を自ら広げてみる、自ら足を運ぶというメッセージに感銘をうけた」といった感想があり、国際標準化の重要性はもとより、学生の学びや将来のキャリア探索にとって刺激と示唆に富む講義となりました。
今後も国際経営学部では実務の最前線で活躍される専門家との対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。