国際経営学部

国際経営学部「国際経済取引と法」(担当教員:教授 国松麻季)において、経済産業省 通商政策局 通商機構部 国際経済紛争対策室 平澤史子総括補佐をお招きし、講義とディスカッションを実施しました

2022年11月24日、国際経営学部の専門科目「国際経済取引と法」(担当教員:本学部教授 国松麻季)において、経済産業省 通商政策局 通商機構部 国際経済紛争対策室 総括補佐の平澤史子様を多摩キャンパスForest Gateway Chuoにお招きし、講義とディスカッションを実施しました。

 

同科目では、グローバルなビジネスに必要となる国境を越える物品、資金、人材、情報(データ)の移動に関わるルールを学んでいます。重層的に発展する国際経済法のなかでも、グローバルな貿易ルールである世界貿易機関(WTO)の知識は不可欠です。

 

ゲストスピーカーとしてお迎えした平澤総括補佐は、WTOのルールの運用や形成、経済紛争などを扱う実務の現場において、責任あるお立場で日々活動されています。ご講義では、WTOのルールや機能全般、とりわけ重要となる紛争処理の現状や課題、国際ルールから見た他国の措置の問題点をまとめた「不公正貿易報告書」の最新の論点などについてご説明くださいました。また学生からの質問を受けたディスカッションで、他国の措置を評価するための情報収集や、日本の通商政策の意思決定などについてもお聞かせくださいました。さらに、大学時代に視野や関心を広げること、時間を有効に使い、様々な機会に人間関係の構築やコミュニケ―ションの向上に努めることが重要だといったアドバイスをいただきました。

 

学生から寄せられた感想には、「WTOの紛争解決に多くの国と人が関わっていることが肌で実感できた」「机上だけでは想像できない具体的なお話や生の声をお聞きすることが出来てとても濃く貴重な時間であった」「就職活動中で、迷いや不安が出てくる中で、本日いただいたお言葉が励みになる」といったものがありました。刺激と示唆に富むご講義が、学生たちの自主的な学びを後押しする貴重な機会となりました。

 

今後も国際経営学部では実務の最前線で活躍される専門家との対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。