国際経営学部

国際経営学部会計学の授業で、森宗央先生(SAPジャパン株式会社 テクニカルクオリティーマネージャー) 及び西田雅彦先生(マークス税理士法人 代表社員)にご講演いただきました

6月17日(金)に実施された国際経営学部の会計学の授業で、森宗央先生(SAPジャパン株式会社 テクニカルクオリティーマネージャー)及び西田雅彦先生(マークス税理士法人 代表社員)にご講演いただきました。

ゲストスピーカー2名による前例のない授業であったため、統一のテーマを1つ、サブテーマを2つ定めました。

統一のテーマを「会計システムの観点からみた企業経営」とし、森先生に「情報技術の発展とERPシステム」を、西田先生に「会計システムの役割」を講演いただきました。

それぞれのシステムを手掛ける現場の先生方から貴重な話を聞くことができました。

 

【森宗央先生の講演の様子】

SAPジャパンのシステムを中心にご講演頂きました。 多言語対応や各国の税務対応ができるため多くの海外子会社に導入することができるERPシステムであり、経営の効率化を図ることができる一方、システム導入にかかるコストが大きく、グローバル企業向けであることが分かりました。過去の取引データに基づく需要予測と在庫最適化の仕組みを構築するケースもあるということでした。

 

【西田先生の講演の様子】

会計システムの役割とクラウド会計freeeを中心にご講演頂きました。 コンパクトなERPでもあるfreeeは、その機能がシンプルでありまた導入コストも相対的に低いため、中小企業向けであることがわかりました。 生産管理や在庫管理がないといった制限があるものの、他のWebサービスとの連携などの拡張機能が用意されているため状況に応じてシステム構成を調整しやすく、またペーパーレスなどの効果も十分見込まれるため、多くのスタートアップ企業で使われているということでした。 最後に、デモシナリオを設定し、実際のfreeeのシステムを使って実演してくださいました。

 

【質疑応答】

事前質問書を提出課題にしました。フロアからの質問優先で質疑応答したため、代表的な質問に対する森先生、西田先生私の回答は書面にしてmanabaに掲載しました。

当日の質問は、①在庫管理のようにfreeeでは対応できないことは将来的に機能として追加されうるのか、

②未来の会計システムの在り方についてでした。

①については、生産管理システムをfreeeで作るのではなく、既に企業が使っている生産管理システムとの

連携を強化していく方向性ではないのかということでいた。

②については、システム完成に数年を要するカスタマイズしたシステムではなく、

変化する経営環境に迅速に対応しうるように既に存在するシステムをパズルのように

組み合わせてシステムを作り、どうしても足りないものだけ作るようになっていくのではないかということでした。

 

今後も国際経営学部では、実務の最前線におられる専門家との対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。