理工学研究科

専攻の方針 物理学専攻

1.物理学専攻における教育研究上の目的

現代の科学技術の急速な発展は、今日の知識を明日には陳腐化したものにしようとさえしています。本専攻ではこのような先端技術の進歩を意識しながら、基礎知識や基本的な解決方法と解決手順を身につけ、それを実際に応用できる能力を持つ人材を育成することを目的としています。

博士課程前期課程では、研究機関で活躍できる研究者の育成とともに、民間企業の技術者として有為な人材を育てることに主眼を置き、特定の専門分野の高度技術者としてよりも、広い視野と基礎知識を持った問題解決型の人材を育てることを目標とします。また、博士課程後期課程への基礎となる学識と研究能力を養うことを目的としています。

博士課程後期課程では、大学、公的機関等で活躍できる研究者の育成とともに、民間企業の高度な専門技術者として有為な人材を育てることを目標としています。

2.学位の授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

(1)物理学専攻において養成する人材像

先端技術の進歩を意識しながら、基礎知識や基本的な解決方法と解決手順を身につけ、それを実際に応用できる能力を持つ人材を養成します。

①博士課程前期課程:研究機関で活躍できる研究者の養成とともに、民間企業の技術者として有為な人材を育てることに主眼を置き、広い視野と基礎知識を持った問題解決型の人材を養成します。

②博士課程後期課程:大学、公的機関、あるいは民間企業における研究開発等で活躍できる高度な研究者を養成します。

(2)物理学専攻を修了するために身に付けるべき知識・能力

理工学研究科を修了するために身に付けるべき知識・能力に加え、以下の専門性が求められます。

①博士課程前期課程:身の回りの自然現象から宇宙の成り立ちに関することまで、幅広く自然現象に興味を持ち、専門分野における問題の解明に従事できる。また、その成果を社会に還元できる知識・能力を備えている。

②博士課程後期課程: 高度な専門知識を有し、研究者として専門分野における問題を解明することができる。またその専門知識を応用し、多様な自然現象の深層にある普遍性を見抜くことができる。さらに自身の探求の成果を社会に還元することができる。

3. 教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

(1)博士課程前期課程

広い視野と基礎知識を身につけるために、専任教員による講義科目に加えて、非常勤教員による物理学特別講義、集中講義など、広範囲の専門分野にわたる講義科目を設置します。また、一定の範囲内で、本学内の副専攻科目、他専攻科目、他研究科科目を履修可能とします。さらに単位互換協定を結んでいる他大学院の授業科目や留学等による認定単位の制度を設けます。論文研修では、各自が興味をもって積極的に研究に取り組めるよう、指導教員が研究課題や研究方針に関して適宜助言を与えます。また、修士論文作成の指導を行います。

(2)博士課程後期課程

博士前期課程で習得した物理学を更なる高度な専門知識へと発展させ、幅広い物理学分野において第一線で活躍するために、物理学特殊論文研修を置いています。研究指導の過程において、独創的で専門性の高い研究を行う能力を培います。さらに、指導教員との討論により研究を推進し、学術論文の発表や国内外の学会等で世界に向けて発信できる能力を育成します。また、博士学位論文作成の指導を行います。

4.入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

理工学研究科のアドミッション・ポリシーに加え、以下を方針とします。

(1)博士課程前期課程

  • 物理学に関して、大学理工系学部卒業程度の基礎学力を身につけている者。
  • 学部で修得した基礎学力を充実させ、さらなる専門知識と論理的思考力、広い視野を身につける意欲のある者。
  • 博士課程前期課程で修得した専門知識と論理的思考力、広い視野を生かし、修了後に研究者・開発者あるいは社会人として活躍することを希望する者。

(2)博士課程後期課程

  • 専門分野における基礎知識と応用能力を身につけている者。
  • 博士課程前期課程で修めた専門知識と問題解決力をさらに深め、大学、公的機関や民間企業等において研究者・開発者として活躍することを希望する者。