理工学研究科

理工学部長・理工学研究科委員長の挨拶

梅田 和昇 理工学部長・ 理工学研究科委員長

今この文を読んで下さっているのは、中央大学理工学部・理工学研究科に何らかの関心を持って下さっているからだと思います。理工学部・理工学研究科は皆様の関心に十分に応えることを述べさせて頂きます。

教育と研究は、言うまでもなく大学における両輪です。優れた教育・研究を行うためには、優秀な人材とそれを支える環境が必要不可欠ですが、理工学部・理工学研究科にはそのいずれもが揃っています。

理工学部は、数学科、物理学科、都市環境学科、精密機械工学科、電気電子情報通信工学科、応用化学科、ビジネスデータサイエンス学科、情報工学科、生命科学科、人間総合理工学科の計10の学科を擁し、多様な学びの場を提供しています。中央大学の建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」の下、社会で活用できる生きた知識、問題解決力、創造力、専門性などを身につける教育が実施されています。現在力を入れているのがグローバル化です。2022年度入試より英語外部検定試験を利用した「学部別選抜英語外部試験利用方式(通称:理工グローバル入試)」が始まるのを契機に、英語のカリキュラムの更なる充実を図っています。また、中央大学全体の留学プログラムに加えて理工学部独自で行っている短期留学プログラムやグローバルインターンシップを、新たに導入したオンライン留学も含めて拡充しています。さらに、新たにアントレプレナーシップ関連の科目群を設置し、これらの科目と関連づけることで、起業家精神を持ち合わせ、真にグローバルに活躍できる人材の育成を図っています。もう一つ力を入れているのが、AI・データサイエンス教育の充実です。中央大学全学において2021年にスタートした「AI・データサイエンス全学プログラム」に理工学部独自の科目も加え、ビジネスデータサイエンス学科を中心とした専門家による充実したAI・データサイエンス教育が実施されています。

一方、理工学研究科には、数学専攻、物理学専攻、都市人間環境学専攻、精密工学専攻、電気電子情報通信工学専攻、応用化学専攻、経営システム工学専攻、情報工学専攻、生命科学専攻の9専攻と、博士後期課程単独の電気・情報系専攻が設置され、基礎科学、工学、文理融合分野に広くまたがって、一流の研究者や優秀な大学院生により最先端の研究が数多く行われています(詳細は、Webサイトのニュースや研究者情報データベースをご覧下さい)。研究を進める上で大きなアドバンテージになっているのが、理工学部・理工学研究科がある後楽園キャンパスの立地です。東京駅から地下鉄で約10分の場所に位置し、秋葉原に行って電子部品を探したり、上野にある博物館で学んだり、東京大学に行って共同研究の打合せを行ったり、といったことが簡単にできる環境にあります。また、学会のセミナーや講習会が近隣で数多く行われ、後楽園キャンパスで各種学会やイベントが開催されることもしばしばです。これらは、研究遂行のための情報収集や人脈づくりに大変有益です。都心にありながら緑が多く閑静なのも後楽園キャンパスの良いところです。

2023年には、法学部がすぐ近くの茗荷谷キャンパスに移転します。これにより、これまで以上に文理融合が進むことが期待できます。現在、市ヶ谷田町キャンパスにある国際情報学部と合わせた3学部で、コラボレーションに関する検討を行っています。学生が法学部や国際情報学部の講義を他学部履修することもずっと容易になります。法学部の移転は、理工学部にとっても発展のチャンスであると考えています。

以上、理工学部・理工学研究科の現状を簡単に述べさせて頂きましたが、優秀な人材ということで忘れてはならないのが卒業生の存在です。理工学部および理工学研究科だけで7万人以上、中央大学全体では60万人近くもの卒業生がいらっしゃいます。多くの方々が各界で顕著な活躍をされ、中央大学のユニバーシティメッセージ「行動する知性」を文字通り体現されています。これらの卒業生の方々の存在や直接的・間接的なサポートが、理工学部・理工学研究科の教育・研究などにおいて大きな力となっています。

いかがでしょうか。理工学部・理工学研究科の魅力の一端は伝わりましたでしょうか?是非後楽園キャンパスにお越し頂き、ご自身の目で確かめて下さい。