理工学研究科専攻の方針 生命科学専攻

1.生命科学専攻における教育研究上の目的

物質情報レベルで生命現象を解き明かす分子生物学研究は、基礎生命科学分野および応用分野での人類の多くの課題を解決する中心的アプローチである。一方、人間の活動によって引き起こされた大気・海洋・陸域での物資循環の攪乱への対策立案のためには、光合成や微生物が利用する反応などの知識を基礎とした生態系への理解が必要である。このように、生命科学においては、微視的および巨視的視点がともに必要とされている。この両者に対応できる能力を身に付けた人材の育成が本専攻の目的である。それを実現するために、生命科学専攻では、「生命機能解析」、「生命圏生物学」、「生命機能利用」の3つの基幹となる専門分野を設け、分子、細胞、個体、集団と環境との関わり、及び進化を包括した新しい教育・研究を展開する。

2.学位の授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

(1)生命科学専攻において養成する人材像

①博士課程前期課程:日進月歩の発展をしている生命科学の分野に学際的な観点から取り組み、未知の問題を自らの発想で解決できる研究者を養成します。そのためには、コンピュータ解析を含む実験・観察と、自らの実験・観察で得られたデータの解析を重視する教育を行います。

②博士課程後期課程:国際的に評価される高いレベルの研究活動を展開させることによって、自らの持つ高度の専門的な知識と能力に自信を持たせ、創造性を生み出すような研究者を養成します。

(2)生命科学専攻を修了するために身に付けるべき資質・能力

理工学研究科を修了するために身に付けるべき資質・能力に加え、以下の専門性が求められます。

①博士課程前期課程:当該分野の最新の知識を迅速に収集し修得できるのみならず、その知識の拡大・発展の方策を提案できる。過去の知識に囚われることなく自らの実験データの内容を吟味し、そこに含まれる新発見の糸口を見出すことができる。

②博士課程後期課程:当該分野の最新の知識を迅速に収集し修得できるのみならず、その知識の拡大・発展の方策を提案できる。過去の知識に囚われることなく自らの実験データの内容を吟味し、そこに含まれる新発見の糸口を見出し、論文にまとめることができる。

3.教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

(1)博士課程前期課程

「生命機能解析」、「生命圏生物学」、「生命機能利用」の3つの基幹となる専門分野から成り、分子、細胞、個体、集団と環境との関わり、及び進化を包括した新しい教育・研究を展開します。この目的を実現するために、自由な発想で最新の生命科学研究に挑戦できる研究教育体制を編成します。また、研究科専攻分野間の学術的交流を通して最先端の研究情報を共有するだけでなく、プレゼンテーションの実施と情報発信能力のある研究者の育成を図り、指導教員との討論等を行うことにより各専攻分野に関する学術的理解を実践的な問題解決能力を含む研究開発能力にまで高めます。

(2)博士課程後期課程

博士課程前期課程で養った高度な専門性を要する研究開発能力をもとに、自立して生命科学分野の独創的研究を行う能力を養うことができる教育課程を編成します。研究指導の過程において、学術論文の発表、国内外の学会等での発表、指導教員との討論等を行い、プレゼンテーション能力を涵養し、国際的コミュニケーション能力を育成します。

4.入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

理工学研究科のアドミッション・ポリシーに加え、以下を方針とします。

(1)博士課程前期課程

地球環境との共存に根ざした生命科学に関わる多面的な分野で活躍できる研究者・技術者を養成することを目的とします。そのために、生命現象とその応用を理解するために必要な知識を修得するための基礎知識を有し、高度な研究能力を修得するという強い意志を持つ学生を積極的に受け入れます。

(2)博士課程後期課程

地球環境との共存に根ざした生命科学に関わる多面的な分野に貢献でき、国際的に活躍できる研究者・技術者を養成することを目的とします。そのために、前期課程で修得した知識を元に、国際的な幅広い視野を修得し、自立して独創的な研究を推進するという強い意志を持つ学生を歓迎します。