国際情報学部

国際情報学部の授業において、株式会社野村総合研究所から講師をお招きし、講義が行われました

2021年06月14日

小林 慎太郎様

2021年6月9日、国際情報学部_iTL_の授業科目「ICTビジネスと公共政策」(担当教員:本学部教授 石井夏生利)において、株式会社野村総合研究所 小林 慎太郎様をお招きし、講義が行われました。

本科目は、変化の早い情報通信分野において、国内外の多様なプレーヤーによる政策形成過程へのアプローチを学ぶことで実務的視野を理解し、それぞれの立場から情報通信分野の公共政策のあり方を考える上で必要になる知識や、客観的かつ論理的な思考力を養うことを目的としています。
iTLでは、実務家を招聘することで情報社会の最前線に触れる科目を多数設置しており、本科目も官民から実務家を招いた講義が複数回予定されています。

今回ご登壇いただいた小林様は、現在、株式会社野村総合研究所 ICTメディアコンサルティング部でご活躍されています。ICT公共政策・経営をご専門にされ、総務省、経済産業省「企業のプライバシーガバナンスモデル検討会」委員、公正取引委員会「データ市場による競争政策に関する検討会」委員などもお務めになり、個人情報保護・プライバシー保護、著作物の二次利用促進など、すべての人が安心して暮らせる社会を構築するための仕組みや制度を研究していらっしゃいます。

小林様のご講義のテーマは「イノベーションにやさしいルール作り~パーソナルデータの保護と活用を両立させるために~」。

パーソナルデータの活用方法で物議を醸した事案について、国内で発生した3つの事例をご紹介・ご説明いただき、それぞれの事例に対する学生の意見を引き出し、議論しながらパーソナルデータ保護に関する理解を深めていきました。

さらに、日米欧のデータ保護に関する規則のご説明があり、それを踏まえ、パーソナルデータ活用のルール作りについて、携帯電話の位置情報やHEMSの電力データ、テレビの視聴データなどのデータ活用事例をもとにご紹介いただき、パーソナルデータの保護と活用を両立させるためのポイントについて解説していただきました。

学生からは「情報技術が高度化する中での説明責任の難しさについて」、「パーソナルデータ活用のルール作りに携わる者に求められる資質」などの質問が寄せられ、それぞれの質問に対してわかりやすくご回答いただき、学生の理解がより深まりました。

今回のご講義で小林様から投げかけられた質問について、学生は今後の授業において議論します。

iTLでは、本科目のみならず、「情報の仕組み」と「情報の法学」の知識・理論を複合した実践的な科目を多数設置することで「Society5.0」の実現に貢献できる人材の輩出に努めてまいります。

 

本授業の過去の実務家招聘に関する新着ニュースは以下からご覧ください。

・2021年4月26日_一般財団法人日本情報経済社会推進協会から講師をお招きし、講義が行われました
・2021年5月7日_公正取引委員会から講師をお招きし、講義が行われました
・2021年5月18日_株式会社日立製作所から講師をお招きし、講義が行われました
・2021年5月31日_日本マイクロソフト株式会社から講師をお招きし、講義が行われました
・2021年6月11日_株式会社メルカリから講師をお招きし、講義が行われました