国際経営学部

「日本経済論」(担当教員:三浦秀之)にて経済産業省通商政策局企画調査室長の依田圭司氏による特別講演を実施

2026年1月9日の「日本経済論」(担当教員:三浦秀之)の授業において、経済産業省通商政策局企画調査室長の依田圭司氏をゲストスピーカーとしてお招きし、「日本の現状と経済産業政策」と題するご講演を行っていただきました。

これまで「日本経済論」の授業では、日本経済が直面する構造的課題について、国内要因と国際経済環境の双方から多角的に学習してきました。そうした中で依田氏からは、近年の日本経済において企業収益が拡大する一方で賃金や国内投資が十分に伸びていない背景、貿易黒字から対外投資収益中心へと移行した国際収支構造、デジタル関連収支の赤字や重要鉱物を巡るサプライチェーンの脆弱性などについて、最新のデータと政策現場の視点から具体的な解説がなされました。

あわせて、ご自身のキャリアパスや留学経験、政策形成の現場で直面してきた課題についても紹介され、経済政策がどのようなプロセスを経て構築されているのかについて具体的に理解する機会となりました。また、米中対立やグローバルサウスの成長といった地政学的変化が、日本の通商政策や産業政策に与える影響についても示され、経済と安全保障が不可分となっている現状への理解が深まりました。

学生からは講義後のレポートにおいて、日本経済の停滞が単なる生産性不足ではなく、投資と分配の構造に起因していることを理解したことに加え、政策形成に携わる実務家のキャリアや意思決定のプロセスに強い関心を持ったとの声も多く寄せられました。さらに、経済政策が国民生活や将来の雇用に直結する現実を実感し、データに基づいて課題を分析しつつ、自身のキャリア形成や社会のあり方と結びつけて考察する姿勢も見られ、本講義は理論と現実を架橋する学習機会となりました。