国際経営学部

【国際経営学部】「グローバル経営法」(担当:国松麻季)において内閣官房TPP等政府対策本部の鈴木参事官・若森様による特別講義

特別講義の模様

国際経営学部の専門科目「グローバル経営法」(担当:教授 国松麻季)では、12月18日、内閣官房TPP等政府対策本部より内閣参事官の鈴木大造様と若森咲葉様を特別講師としてお迎えしました。

講義では、鈴木参事官より、WTO体制を基盤とし、経済連携協定(EPA)によって特定の国同士が経済関係を深化させる今日の国際経済秩序の全体像についてのご説明に続き、今日その重要性から注目が集まる環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)について、交渉経緯、意義と特徴、発効後の進展、新規加入の状況、日本企業による活動の実態などについて詳細にご説明いただきました。
続いて、若森様より、履修生からの事前質問に基づき、若手政府職員としてのやりがいや求められる資質など、キャリアについてお伺いいたしました。
続く質疑応答では、CPTPPに関し、新規加盟や農業自由化等を含む履修生からの多様な質問に対してご説明をいただきました。
また、グループワークではお二方のアドバイスをいただきながら、新規加盟と政府による広報を題材に検討と発表を行いました。

履修生からは、「CPTPPを『生きた協定(living agreement)』として捉え、時代の変化に応じて見直しや加盟国拡大を進めていく必要性についての説明が非常に分かりやすかった」「政府においてCPTPP交渉を担当されている専門家から直接お話を伺える貴重な機会であった」「学生のうちから日本がどのような国々とどのような経済連携協定を結んでいるのか常に関心を持つべきだと強く感じた」「日本が主導的な役割を果たして協定を維持・発展させていることは、自由貿易体制を支える上で重要な意義を持つと考える。一方で、国内産業や中小企業への影響も無視できず、今後は国際競争力の強化と国内調整をどのように両立させるかが課題だと感じた」など、さまざまな感想が聞かれました。

今後も国際経営学部では政策実務の現場を担われるプロフェッショナルとの対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。