2025年11月18日、国際経営学部の特別演習A「広告文案演習」(担当:飯田朝子教授)にて、株式会社ビズパ マネージャーであり、広告情報メディア『アドクロ』編集長の加藤誠也さんを講師に迎え、屋外広告(Out Of Home:以下、OOH)をテーマとした講演とワークショップを開催しました。加藤さんの特別授業は今年で3年目。
「屋外広告は景色。だからキャッチコピーが面白い」という言葉で始まった講演では、講師自身が収集した日本各地の主要駅に掲出された話題のOOH事例を紹介。さらに、街中の思いがけない場所にも広告の可能性が広がっていることを、実例を交えて解説しました。
加藤さんは、「OOHは日常の中で目にしているにもかかわらず、記憶に残るものはごくわずか」と指摘。移動中に一瞬で印象を与えるためには、コピーやデザインに強いメッセージ性と工夫が求められると説明しました。たとえば、「暗闇バイト」の“暗”の文字をあえて見えにくく印刷するなど、視覚的トリックを用いた事例や、形状の制約を逆手に取ったデザインの工夫などを紹介。学生たちは「これまでと全く違う視点で、街中の屋外広告を見られるようになった」と刺激を受けていました。
後半のワークショップでは、架空の高級AI枕「nemoly(ネモリー)」という商品を20〜30代に販売するためのOOH企画に挑戦。
「どこに広告を掲出するか」「場所に合わせてどんなコピーが効果的か」という課題に対し、学生たちはジムやバーなどにポスターを配置したビジュアル案を制作し、プレゼンテーションを行いました。加藤さんからは具体的で丁寧なフィードバックをいただき、OOHがもつクリエイティブな可能性と、メディア特性を生かしたコピー設計の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
中央大学国際経営学部では、今後も現場の専門家との連携を通じて、学生が実践的かつ創造的な思考を育む学びの場を提供していきます。

プロフェッショナルな視点とアドバイスを頂き、広告への新たな視野が開けた履修生

「加藤賞」受賞でお菓子を頂いたDグループと、加藤さん(前列中央)と授業後の全員の記念撮影