国際経営学部

国際経営学部生として初の公認会計士の合格者を輩出

今年度の公認会計士(CPA)の合格倍率は7.4%となり、依然として非常に狭き門でありながら、吉田響さん(中村潤研究室所属)が国際経営学部生として初の公認会計士の資格試験に合格しました。しかも学部3年生での資格取得という、快挙な成果をあげました。

中央大学全体としては38名が合格し、そのうち約20名は本学経理研究所の受講生であり、吉田さんもその一人です。

吉田響さんへのインタビューを実施した結果、下記の通りです。

①なぜ国際経営学部でCPAを目指したのか

「国際経営学部で学ぶ最大の利点は、ビジネスを多角的に理解するための幅広い知見とグローバルな視点を得られる点にあります。
一方で、将来の自身のキャリアパスについて深く考えた際、幅広い知識だけでなく、社会的な信頼性が高く、普遍的な専門性を身につけて働きたいという思いを抱くようになり、公認会計士を志しました。
国際経営学部で培った、多様なビジネス領域やグローバルな視点に関する知見は、将来的に多岐にわたる業界の監査を担当する上で、その背景やリスクを迅速かつ正確に把握するための大きな強みになると確信しております。」

②その学部の中で、何故、中村潤研究室でCPAなのか

「私が中村潤研究室を選んだ理由は、本研究室が特定の分野を深く掘り下げるのではなく、分析手法の習得に焦点を当てている点に強く惹かれたからです。具体的には、卒業論文や研究室での研究を進めるにあたり、どのようにデータを集め、統計的な手法を用いてそれを論理的に分析し、客観的な結論を導き出すかという、データ分析スキルを体系的に学べる環境です。この研究室で身につけるデータの分析手法は、将来、公認会計士として監査業務を行う上で企業の大量の取引データを分析し、異常値や不正の兆候を検出するするうえで重要な武器となると思っております。」

③印象的なエピソード

「1日の時間をなるべく勉強時間に充てるように心がけていました。授業がある際には、自習席のある炎の塔から学部の教室までの間にテキストを見ながら移動したり、国際経営学部の自習室を利用したりしながら、限られた時間を集中して勉強できるように工夫をしていました。また、学習初期には勉強を習慣化することに苦労しました。そこで、帰りの電車の時刻を決めて、その時刻まで必ず大学に残って勉強する生活を送ることで、勉強を習慣化させました。」

企業経営には会計知識は必須であり、会計処理の公正さもさることながら、現金の大切さや企業価値の算定や評価など、ビジネスにおける重要な知識のインフラともいいます。

国際経営学部では、こうした幅広い学びの機会をオープンに提供し、学生の好奇心を後押しする学風の醸成に今後も努めてまいります。