国際経営学部

【国際経営学部】3年の専門演習Ⅱ(担当:国松麻季)は、スマートシティ・プロジェクトの一環として、一般社団法人AiCTコンソーシアムにインタビュー調査を行いました

2025年6月18日、国際経営学部の専門演習Ⅱ(担当教員・国松麻季)は、スマートシティ調査研究プロジェクトの一環として、一般社団法人AiCTコンソーシアムを訪問し、会津大学の教授、各企業の方々、会津若松市の地域おこし協力隊の方と交流会を行いました。

国際経営学部は、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートの賛助会員として様々な活動を行っています。

その一環として、専門演習Ⅱ(国松麻季担当)では、スマートシティを題材に、グループワークによる課題発見と解決策の検討を進め、7月22日に

スマートシティ・インスティテュート主催のウェビナーにおいて研究発表を実施する予定です。

今回は、4名の学生が、一般社団法人AiCTコンソーシアムを訪問し産学官が連携したスマートシティの活動について意見を交わす交流会を行いました。

AiCTコンソーシアムとは、会津若松市が復興事業のシンボルとして2011年より始めたスマートシティ・プロジェクトを推進する運用法人です。

交流会では、実際に会津若松市で展開されているスマートシティ関連事業について、参加企業の皆様から具体的な事例や取り組みの背景をご紹介いただきました。教育・農業・医療・観光といった多様な分野において、デジタル技術を活用しながら市民の生活の質を高める工夫がなされており、スマートシティの本質が単なるICTの導入ではなく、「市民のウェルビーイング(well being)」を実現するための総合的なまちづくりにあることを、参加した学生は交流会を通じて改めて実感しました。

特に学生の印象に残ったのは、各企業の方々が繰り返し用いられていた「見える化」というキーワードです。これは、行政や企業の取り組みをサービスを通じて市民に分かりやすく公開することで、透明性と信頼性を高めるというものであり、その「見える化」によって、市民自らが社会や地域の課題を認識し、主体的に参加するきっかけにもなると感じました。

また、ワーク(労働)とバケーション(休暇)を掛け合わせた「ワーケーション」が地域の魅力を高め、外部からの人口の流入や地域定着を促す可

能性があるという視点も新鮮でした。その中で行われていたボランティア活動は社会的な意義だけではなく、コミュニティを作るという面で、地域愛を育む取り組みであると感じました。

今回の交流会を通じて、スマートシティ先進の地である会津若松市でも、現場では日々試行錯誤が重ねられていることを知り、自分たちが進めている研究の社会的意義を再認識する貴重な機会となりました。
今回の訪問にあたり、会津大学の齋藤上級准教授をはじめ、各徽企業の皆様、会津若松市の地域おこし協力隊の方より多くの手厚いご支援を賜りましたこと、改めて心より感謝申し上げます。

スマートシティは世界各国に先進事例が広がりつつあり、持続可能な社会構築に寄与する今日的な課題です。経営戦略、政策策定、法制度、社会課題解決などさまざまな切り口において国際経営学部の研究や学びと親和性が高いことから、今後も学部の特徴を活かしながら活動を行っていきます。