国際経営学部

【国際経営学部】専門科目「グローバル経営におけるルール形成戦略」(担当教員:国松麻季)において三菱UFJリサーチ&コンサルティングの国際標準化エキスパートによるワークショップを実施

          国際標準化の経験が豊富な清水孝太郎ユニット長による導入の講義

2024年秋学期の専門科目「グローバル経営におけるルール形成戦略」(担当教員:国際経営学部教授 国松麻季)では、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の国際標準化活動に精通するチームの全面的な協力により、4週間にわたる国際標準化ワークショップを実施しました。

同科目では、グローバル経営を成功に導くために必要となる国際標準、規制、制度、仕組みを形作り、動かしていくためのルール形成戦略に必要な知識を、実例を通じて学んでいます。

今年度の授業においてタイアップした三菱UFJリサーチ&コンサルティングの政策研究事業本部経済・産業ユニットのユニット長である清水孝太郎主席研究員が率いるエキスパートチームは、国際標準化機構(ISO)におけ

                   グループワークの模様

る国際規格策定の実務において実績を挙げており(清水氏は2022年ISO Excellence Award受賞者)、国際標準化の手法や背後にある考え方を若い世代に伝えることに取り組まれています。

今回のワークショップでは、世界的なルール形成で用いられる技能や知識を伸ばしていくことを目標とし、関係者の利害関係を読み取りながらの合意形成、関係者から賛同が得られる新たなルール提案(新規業務項目提案)、賛成票を増やすためのロビイングなどを、各国代表団の立場で実践しました。

                コーヒーブレイクでの情報収集

持続可能な社会を実現するためのエネルギー政策に関わる合意形成を目指し、5カ国のグループによる英語と日本語を駆使して熱意をもって取り組みました。

グループ毎に自国や交渉相手国の立場を分析し、交渉戦略を練り、交渉会合やロビー活動を行い、最終的には提案に対する投票を行うという一連の活動について、参加した学生からは、「多様な立場や価値観を考慮した意思決定の重要性を理解できた」「コミュニケーション力や交渉力を培うことができた」「ロビイングやルール形成の進め方を学ぶことで、自他国の利益を考えながら賛同を得ることの難しさを理解することができた」といった声が聴かれました。

今後も国際経営学部では、高い専門性を持ち実務の最前線で活躍される方々のご協力を得て、実践的で特徴ある取り組みを行い、視野を広げる学びを通じてグローバルリーダーの育成に努めてまいります。