国際経営学部

【国際経営学部】NTTコミュニケーションズ株式会社 渡邉博美氏をお招きし「情報通信業界におけるプロジェクト立案」の講演をしていただきました

講師 NTTコミュニケーションズ株式会社 渡邉博美氏

2024年10月28日、国際経営学部「ATC21st」(担当教員:本学部教授 堀)の授業でNTTコミュニケーションズ株式会社渡邉博美氏をお招きし「情報通信業界におけるプロジェクト立案」について講演をしていただきました。

冒頭では、NTTグループ、NTTコミュニケーションズの概要、NTTドコモグループとなったNTTコミュニケーションズの変遷についてご説明をいただきました。続いて、NTTコミュニケーションズのワークスタイル変革の取組をご紹介いただきました。社内の風土や意識改革、制度・ルールの導入、リモートワークでの働き方などによる社員のモチベーション向上を企業経営に活かしている取り組みは、興味深い内容でした。コロナが収束しつつある現在もリモートワーク率は80%以上、多くの社員が月1~2回程度の出社、職場はフリーアドレス(座席固定なし) というポストコロナ時代のリモートワークの働き方にテレワークの重要性をあらためて実感いたしました。

ソリューションの進め方

自治体の事例として高知県宿毛市の市民のマイナンバーカード普及を広める取り組みをご紹介いただきました。海が近くにあり、山や丘が少ない宿毛市に新設された津波避難用の避難タワーで避難時にもWi-Fiが使えるようにしてほしいという地元の高校生の貴重な意見から、宿毛市におけるIDポイントを循環できる取り組みを未来投資型寄付と位置づけ、2024年6月からサービスを開始した取り組みは、NTTドコモグループの地域密着型のサービスの提供の重要性を感じました。

様々な事例紹介のあとは、ソリューションの進め方について、お客様への提案~実装~メンテナンスまでの流れをご説明いただきました。プロジェクトマネジメントの最初のプロセスであるプロジェクト立案では、新規サービスの背景や目的、市場分析、情報収集、事業モデルと計画など、実際に社内でどのように具体化していくか担当されたさらに数々の事例を挙げて、わかりやすくご教授いただき、大変勉強になりました。

履修学生からはワークスタイルの変革としてのテレワークでの働き方について、プロジェクト立案の進め方、さらには、仕事をしながら中央大学大学院総合政策研究科へ進学した理由など、活発な質疑応答があり、丁寧に回答をしてくださいました。

本講義の後半からは、履修学生がチームで実際にプロジェクトを立案していくプロセスを実装していくので、今回のご講演は、非常に参考になりました。学生の立案したプロジェクトは、渡邉様はじめNTTコミュニケーションズの社員の方々からフィードバックを頂けることになっており、貴重な機会をご提供いただけることに感謝いたします。

今後も国際経営学部では、実務の最前線で活躍されている専門家の講義や対話の機会を設け、探求心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。

*ATC21st:Assessment and Teaching of 21st Century Skills