
5月30日「比較経営論」の授業(担当:本学部教授 岡野寿彦)で株式会社ZANA Corporation 宮川正洋 代表取締役に「日本・ドイツ・中国の経営比較:自動車産業の事例紹介を中心に」をテーマに講演いただきました。ZANAはドイツと米国企業の合弁による自動車部品メーカーであり、宮川氏が経営トップを務める日本法人は日本のほか中国等東アジア市場を事業対象としています。講演では、はじめに「企業間関係論視点から、日系自動車産業の強さの源泉」をテーマに、製品アーキテクチャ論も参照して、日本の自動車産業の発展経緯と強さ・直面する課題について解説いただきました。次に、宮川氏自身の実務経験も踏まえて、ドイツおよび中国の企業統治の特徴を日本企業との比較でお話いただきました。最後に、「自動車部品サプライヤー・システムと異文化経営論の理論的結合」をテーマに、ハイコンテクスト対ローコンテクスト文化論と自動車産業の特徴・競争力を融合させた分析を踏まえて、大学での学習、ゼミでの研究の意義と、卒業後も持続的に学習することの大切さについてお話をいただきました。
受講生からは、「ドイツ、米国など世界各国の経営者と事業をされている方のお話は臨場感があり、学びが多かった」、「経営学の企業実務のつながりについて理解を深めることが出来た」などの感想が寄せられました。
中央大学国際経営学部では、これからも世界の最前線で活躍する方をゲストスピーカーとして招き、英語によるインタラクティブな授業を展開してまいります。