国際経営学部

【国際経営学部】専門演習Ⅱ(担当:飯田朝子)の学生が、国際コンサルタントを招いてプレゼンテーションを行いました

2024年6月27日、国際経営学部の専門演習Ⅱ(飯田朝子ゼミ)で特別授業を開催。グローバル・コンサルタントとして活躍するアントワン・ハチェス氏と多摩キャンパスの教室をWebexで繋ぎました。

自己紹介の後、ハチェス氏に国際経営コンサルティング業務についての概論や各コンサルティングファームの強い分野、ブティック型コンサルティングファームの特徴、そしてコンサルタントとしてのキャリアデザインについて説明して頂きました。

企業のValue Proposition(顧客に提供する価値提案)をどのように書くと効果的なのか、具体的な例を示しながら解説を聞き、コピーライティングにも興味のある学生達は真剣な面持ちで理解を深めていました。

広告費を極限まで抑え、北米市場で興行収入首位(1,300万ドル(USD))に立った宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』についてもディスカッションした

日本の企業のブランディングにも詳しいハチェス氏。授業の後半では、発展的ケーススタディとして「スタジオジブリのValue Propositionと広告、未来の国際マーケティング戦略」をテーマにして課題が出されました。ゼミ生達はグループに分かれ、①スタジオジブリは長年に渡りどのような価値を提供し世界のファンに愛され続けているのか、②『君たちはどう生きるか』(2023年作品)は1枚のポスター以外の広告を行わなかったが、その戦略は正しかったか、そして③世界の若い世代の顧客を今後増やすためにはどのような戦略が有効かについて、英語でプレゼンテーションを行いました。

3年生のゼミ生は全力を出しましたが、国際コンサルタントの視点から「そのアイデアでは顧客ターゲットを正しく捉えていない」であったり「国より地域、文化に着目して広告戦略を練った方が良い」「コラボレーションの手法を慎重に検討すべき」、「良いことばかりでなく、リスクを含めた提案をしよう」といった、実務のプロフェッショナルな視点からのアドバイスをたくさん受けました。ゼミ生たちは「専門家の英語を聞き取ることはもちろん、世界的なアイデアの視点を得ることができ、大変良い勉強になりました」と語っていました。

授業後、ハチェス氏はWebexに残り、授業のQAや将来コンサルタントを目指す学生達と交流する時間も設け、「先生はどうしてコンサルタントになろうと思ったんですか?」「スタジオジブリが先生のクライアントだったら、どんなコンサルティングをしますか?」といった、授業時間とは違った気さくな会話も弾みました。

中央大学国際経営学部では、これからも世界の最前線で活躍する方をゲストスピーカーとして招き、英語によるインタラクティブな授業を展開してまいります。