国際経営学部

地方財政と公営ギャンブルについて調査するため、ボートレースの施行者である府中市ボートレース企業局様を訪問しました

この度、国際経営学部・倉田ゼミ(担当教員:倉田紀子)では、地方財政と公営ギャンブルとの関係性に興味を持つ学生と、地域とスポーツとの関係性に興味のある学生が、東日本における代表的なボートレースの施行者である府中市様を自ら選び出し、ぜひお伺いしてお話を伺いたいと、学生自らが見学調査を依頼しました。見学当日は、総務課及び経営企画課の職員が御対応くださいました。
ヒアリングでは、歴史的経緯として、平和島でモーターボートレース事業を実施していた東京都は経営不振のため撤退し、府中市が事業を引き継ごうと立候補したこと、当時、1町2村が合併し、市制施行したばかりの府中市としては、新たな財源としての役割を平和島競艇場に期待したものであったこと等をお話くださいました。

府中市の歳入として組み込まれた収益は、まだ網羅的には普及されていなかった下水道の整備や、学校関連の費用に充てられるなど、都市基盤を支えていったこと、その後は、文化施設の整備にも役立てられ、府中市民に広く還元されてきたことがわかりました。

競走事業の市への繰出金は、バブル期のピーク以降大幅に減少していきましたが、近年は増加傾向にあるとのことです。

景気や新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要といった社会的背景が影響するようではありますが、3連単方式を導入して遊びとしての要素を高めたり、電話投票やインターネット投票を導入して利便性を高めたり、時代に合わせて変化させていることが印象的でした。

また、若い年齢層の興味を引く企画やグッズについて、意見交換しました。既に様々な工夫をされておられましたが、推し選手を見つけてもらうことや、動画の生配信で選手の人柄を伝えることなどを提案させていただきました。

最後に、実際のボートレースを目の前で楽しませていただきました。レースの結果を的中させるには、競艇場の形状、その時の自然環境、選手の特長やボートの特色など、様々な要素が関係します。6艇で競走するので予想しやすいイメージでしたが、奥深さを知ることができました。

この度の見学調査は、私達にとって視野を広げることができる貴重な経験となりました。


 

 


国際経営学部では、今後も経営学や経済学、地域研究等の専門知識の学習に加え、学生の視野を広げられる実務的な学び、体験の機会を作り、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。