国際経営学部

情報科学技術フォーラムにて、国際経営学部の2人の学生(中村潤研究室4年生)が発表しました

情報科学技術フォーラム(以下FIT202396-8@大阪公立大学 中百舌鳥キャンパス)にて、国際経営学部の2人の学生(中村潤研究室4年生)が発表しました。

 

塩崎良汰さんは、「「透明性の錯覚」が起こすメカニズムのシミュレーション開発」と題して、FITでのモデル・アルゴリズム・プログラミング分野の中でも数理モデル化と問題解決のSIG(Special Interest Group)にて発表しました。ここで「透明性の錯覚」とは、人が自分の思考や感情といったものが、実際以上に相手に伝わってしまっていると思い込む現象のことです。日常的に繰り返される透明性の錯覚の経時変化を捉え、システムダイナミクス手法により、そのメカニズムのモデル化に取り組みました。

 

大塚瞭さんは、「キーボードを使わずにコンピューターを操作するインターフェースの開発」と題して、FITではヒューマンコミュニケーション&インタラクションの分野のインターフェースのSIGにて発表しました。圧力センサーや曲げセンサーをArduino(一枚のプリント基板の上に電子部品を取りつけたシングルボード)にセットし、ぬいぐるみに取り付けてYouTubeの操作を可能とするシステムを開発し、ぬいぐるみに触れながらの操作感と親和感を被験者にアンケート回答してもらい、今後のよりよいゼスチャ設計を考察しました。

 

塩崎さんの発表では、シミュレーションソフトを活用して、透明性の錯覚という定性的な現象を方程式やモデル化・定量化することは大変意義がある、といったフィードバックを頂きました。大塚さんの発表では、誤操作の対策や、早送り・巻き戻しの操作方法など、まさにシステム開発の仕様に関して活発な質疑応答がされました。

 

発表した2人の学生は、初の学会発表デビューでありましたが、研究室での発表と同じ気持ちで臨み、さまざまなアドバイスや指摘を受けて、研究の深さに刺激を受けた素晴らしい経験になりました。

 

国際経営学部では、机上の学びだけではなく、シミュレーションやシステム開発等を通じて、データと向き合い、モノづくりの大切さも学び、思考技術の鍛錬を続けています。

 

FIT:  https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2023/program.html