国際経営学部

総合政策学部教授 庄司克宏・監訳、国際経営学部教授 国松麻季・共訳の書籍が出版されました

国際経営学部 国松麻季(共訳)

総合政策学部教授 庄司克宏が監訳、国際経営学部教授 国松麻季が共訳者を務めた書籍がこのほど出版されました。

アニュ・ブラッドフォード 著、庄司 克宏 監訳『ブリュッセル効果 EUの覇権戦略 いかに世界を支配しているのか』白水社

【同書の内容紹介】

高まる欧州の支配力の源泉を解き明かす

ブレグジットから欧州ポピュリズムまで、果たしてEUは衰退しているのか?実証研究が浮き彫りにしたEUの驚くべき世界支配の実相

米中に対抗する「規制帝国」の全貌

欧州の時代はもう終わったと言われる。EUは現在、侵略に手を染めたロシア、各国を蝕むポピュリズムや権威主義、さらにブレグジットに象徴されるあらゆる脅威に直面している。こうした状況下、EUを最も熱心に支持する人々でさえ、EUの衰退が避けられないと思い込んでしまうのかもしれない。

本書によれば、実際に起きている事態は全く正反対である。すなわち、あらゆる難題にもかかわらず、EUは依然として、自らのイメージで世界を形づくる、影響力のあるスーパーパワーであり続けているのである。さらにEUの支配力は、ブレグジットやトランプ政権に典型的な自国第一主義によってかえって強化されたという。

昨今のEU衰退論は、「規範形成力」が全く視野に入っていない。本書ではこの規範形成力を「ブリュッセル効果」と呼んで、プライバシーから環境・食品安全まで、その重要性がますます高まっていることを事実に基づいて確認していく。「規制帝国」を支えるメカニズムはいかなるものか、またこの帝国がいつまで持続するのかを見事に解明した空前絶後のEU論。

目次

  1. 理論(EUはどのようにしてグローバル規制パワーとなったか;ブリュッセル効果;文脈の中のブリュッセル効果)
  2. 事例研究(市場競争;デジタル経済;消費者の健康と安全;環境)
  3. 評価(ブリュッセル効果は有益か;ブリュッセル効果の将来)