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喜屋武 明莉

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 沖縄県
出身高校 私立昭和薬科大学附属高校
趣味・特技 ミュージカル観劇、KPOP
キーワード 炎の塔、法科大学院進学、奨学金
掲載年月日 2020年3月13日
喜屋武 明莉

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

 司法試験をめざす学生がたくさんいるという点に惹かれました。

 私は、高校生の頃から、漠然とですが、弁護士という職業に興味があり、大学入試も法学部ばかりをいくつか受験しました(中央大学の法学部は地元である沖縄で受験ができ、とても助かった記憶があります)。実は第一志望の大学は失敗してしまい、どこに進学しようか悩んでいたのですが、そのときに、当時通っていた高校の恩師から「本当に法曹の道を考えているのなら、共に切磋琢磨できる仲間が多い環境に身を置いた方がいい」と助言をいただきました。それが決定打となり、中央大学法学部への進学を決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

 基本的には、自分の興味に沿って履修を組んでいたので、どの授業も興味をもって受講していました。私は、歴史に興味があったので、一般教養科目は歴史に関係する授業を多く履修しましたが、そのなかでも、映像や画像などの資料を多用しながら、ウィーンとベルリンの2都市を比較する「歴史C」の授業はとてもおもしろかったです。また、弁護士がどういう仕事なのかを間近にみることができたという点では、弁護士事務所でインターンシップを体験する「法務インターンシップ」という授業も貴重な経験になりました。司法試験との関連でも、まずは授業を最大限活用することが大切だと考えていたので、特に法律科目の授業ではできる限り前の席に座って、緊張感をもって受講するようにしていました。また、授業後には積極的に先生方に質問をして、その場で疑問を解決するように心がけていました。

 そのなかでも、法学部の4年間で一番力を入れて取り組んだ授業は、やはり3・4年次で履修した憲法の専門演習(ゼミ)です。自分が報告発表を担当するときは、とにかく図書館に通い詰めて、文献を読み続けていたので、大変でしたし、先生からたくさんご指摘もいただきましたが、このような作業を通じて、リサーチ能力や法的な思考力が鍛えられたと思います。それだけでなく、大人数の授業と比較して、より専門性のある内容に触れることができ、大学らしい学びができたことは貴重な経験になりました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

 私は、3年次のときに「やる気応援奨学金」の法曹部門を、4年次のときに「学部長賞給付奨学金」をいただきました。これらの奨学金は、法律書の購入や各種試験の受験費用として活用しました。特に、法律書などは資格試験の勉強のためには必要であり、手元にないと不便なことも多いのですが、学生にとっては高価なものも少なくないので、このように支援をいただけて非常に助かりました。また、このような実質的な側面のみならず、大学から支援していただけること自体が、更なる勉強のモチベーションにもつながりました。

サークル等の課外活動について教えてください。

 1年次から、法職講座を受講し、そのカリキュラムに沿って資格試験に向けた勉強を進めていました。司法試験は科目数も多く、内容も難しいため、何から手をつけていいかわからなかったのですが、あらかじめ指針を提示していただけて、とても助かりました。定期的に試験もあったので、それが良いペースメーカーになったと思います。

 また、私は、炎の塔のなかの済美会研究室に所属していたので、そこで自習席をいただき、授業の空きコマなどは自習席で勉強したり、研究室の仲間と昼食をとったりしていました。済美会研究室に所属することで、同じ目標を目指す優秀な友人たち、先輩・後輩と数多く巡り会うことができました。彼らからたくさん良い刺激をうけ、勉強のことで悩んだときには親身に相談にのってもらいました。このような環境に身をおくことができたからこそ、挫折せずに頑張ってこられたと思います。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

 今は、春からの法科大学院への進学に備えて、今までの知識の整理や苦手な科目の復習などを行っています。大学の授業も、法科大学院の受験も落ち着いて時間がとれる時期なので、以前に難しくて投げ出してしまった法律書を読んだり、苦手科目をじっくりと復習したりしています。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

 卒業後は、法科大学院に進学し、司法試験予備試験や司法試験に向けて勉強を続けていきます。そして、将来は企業を法的な側面から支える弁護士になりたいと考えています。企業を法的に支援することで、企業内の労働者や企業外の利用者など企業をとりまく人々の生活をより良いものにしていく手助けをしていきたいです。また、海外でも機会があれば働いてみたいです。

中央大学の魅力とは何ですか。

 司法試験を目指す人にとっては、学習環境が整っていること、そしてなによりも一緒に目標を目指す仲間がたくさんいることが魅力だと思います。自習席やロッカーが使える炎の塔や、法律書が豊富にそろった図書館などの施設が充実しているのはもちろんのこと、先生方は質問や相談に丁寧に対応してくださいます。また、法職講座などの資格試験にむけたカリキュラムが利用でき、奨学金制度も数多くあります。このような施設や制度に加えて、同じ目標を目指す仲間たちがたくさんいることで、お互いに良い刺激を受けながら成長することができます。誰かと共に勉強することで、自分の到達度を確認することができ、それがモチベーションにつながり、つらいときでも頑張れる力になります。私も、周りの友人たちにたくさん支えられてここまでくることができました。このような環境こそが中央大学の魅力だと思います。

受験生へのメッセージをお願いします。

 私自身も、まだまだ試験を受ける側の身なので、あまり偉そうなことはいえないのですが、大学受験は経験しているので、受験生のみなさんの大変さや苦労は共感できます。私は、受験はメンタルが一番大事だと思っているので、どんなに投げだしたくなっても、とにかく少しずつでも自分の勉強に向き合うように心がけています。与えられた場所で最善を尽くせば、たとえ回り道になったとしても良い方向に向かうと思うので、お互いに頑張りましょう!

最後に一言。

 大学の4年間は終わってみるとあっという間だったと思います。進学と同時に上京してはじめて一人暮らしをして、大学ではじめて法律の勉強をして、バイトをして、サークル活動をして、インターンシップに参加して、この4年間は新しい体験の連続でした。入学時の自分より成長できているのかは正直わかりませんが、法科大学院への進学という形で一つの結果を残せてよかったと思います。たくさんの機会と支援を提供してくださった中央大学や、まわりで支えてくれた友人たち、先生方、先輩方、後輩のみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。この4年間での数多くの素敵な出会いは、一生の宝物です。そして何より、ここまで私のことをずっと支えて、見守ってくれた両親に感謝したいです。本当にありがとうございます。卒業後も、目標に向かって精進していきます。