法学部河口 周悟

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 岐阜県多治見市(日本一暑い町です)
出身高校 岐阜県立多治見北高等学校
趣味・特技 筋トレ、音楽収集
キーワード 部活動、短期留学、文武両道
掲載年月日 2016年12月19日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

スポーツ推薦で入学しましたが、元々、ボクシングを大学で続けるつもりはなく、一般受験で地元の国立大学の法学部を受験する予定でした。志望はどこも法学部でした。私は規律に重きを置く人間なので、「規律とは何か」ということを知っておくことが自分の人生の軸をさらに固めることになると考えたからです。 しかし、インターハイで私に勝った相手がスポーツ推薦で東京の強豪校に行くことを聞き、リベンジをしたいと思う気持ちが拭い切れませんでした。そのとき、「勉強をするだけなら、このまま受験勉強に励んで第一志望の国立大学へ行けばいい。ボクシングだけをするなら、勉強を無視してもっとボクシングが強い強豪校に行けばいい。でも、私はどっちも全力でやりたい。」という決意を固めました。その中で、カリキュラム、寮、ボクシング部のシステムを考慮して、最適な環境が中大法学部にあると考えました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

規律の基礎となっている概念を掴みたかったので、○○法第△△条××項はどんな内容で~という具体的な知識よりも、刑法や民法などの各法典の根底にある考え方がどうなっているのかを学び取るように努めました。人あるところには集団とそれをまとめる「規律」が存在し、人とともに歴史を刻んできた法・規律・ルールは、人間それ自体と同じほどに、学べば学ぶほど底の見えないものであると思いました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

大学2年が終わり3年生になる前の春休みを利用して、専門総合講座オーストラリア短期留学(2週間、オーストラリアで英語で法学の基礎を学ぶプログラム)に参加しました。その際は、学内外の支給型奨学金に応募し、資金的な問題もクリアすることができました。それまで海外に行ったことがなく、勉強のために海外に2週間もいられる機会など学生のうちくらいしかない!と考えたのがきっかけです。また、部活動において全く試合のないシーズンだったことも大きな要因でした。オーストラリアにいる間もトレーニングは欠かさないこと、また、ボクシングができず食事も高カロリーであることが予想されるため、その2週間は体づくりの走り込みや筋力トレーニングをする期間と割り切ってトレーニングに励むこと、という2つのルールを自分に課すことで監督やコーチからも了承をいただくことができました。 ホームステイでの2週間の生活のうち、昼間はオーストラリア法と日本法の違いに関する英語による講義に出席し、放課後はグループ活動や各自発表のための資料集め、ホストファミリーとの交流、英語の学習などに時間を使っていました。そこで私は練習時間を朝に設定し、2週間毎日朝4時に起きてジニンデラ湖の外周を走り込み、公園の鉄棒を使って上腕・腹筋・背筋を3日サイクルで追い込みました。 その2週間はとても忙しくわからないことばかりの日々でしたが、普段とスケジュールも住居も言葉も国すらも違う中でいかにして自己管理をして自分のルールを貫くかという術を身に着けられたと思います。そして、異国で異国の法律を学んで一番強く感じたことは、単純な事なのですが、やはり学問の話を聞く際には、専門用語を知らないと話にならないということです。これは学問だけでなく、海外の人と仕事をする時にも言えることだと思います。英語がペラペラでなくとも、自分が関わっている分野の専門用語だけでもしっかり学んでいくことが、スムーズなコミュニケーションを可能にします。加えて、日常会話については、正確に英語を話せることよりも伝えようとする意志を前面に出す事の方がはるかにコミュニケーションにおいて重要だと身をもって感じました

部活動について教えてください。また、学業との両立においてどのように工夫をしましたか。

文武両道を目的に中央大学に進学した以上、学問において妥協はしませんでした。まず、スポーツ推薦入学者のための特設クラスの授業はひとつも履修せず、英語もアドバンスクラスという最上位のクラスで授業を履修しました。部活動は週6日、朝夜の練習に加えて1年生の頃は寮やボクシング道場の掃除などの仕事もあったので、勉強のために使える時間はとても限られていました。そこで私は、各講義のキーワードや重要な概念を単語帳にまとめ、電車やバスの移動時間、枕元でのふとした空き時間などにも手軽に勉強できるような工夫をして限られた時間を有効活用し、ボクシングと学業を両立させました。 また、1年生の秋に右肩に選手生命に関わる大怪我をし、半年以上の運動禁止を余儀なくされていました。その間は肉体ではなく知識で強くなる時期と割り切り、様々なトレーニング方法や栄養学の本を読み漁って競技復帰後にベストのスタートを切れるような知識を整備し、同時にTOEICなどの語学に関する勉強にも時間を割きました。これが前述のオーストラリアでの外国法の学習に繋がっていきます。ボクシング競技復帰後は、国体5位入賞、入れ替え戦を含めた3年・4年時リーグ戦全勝、全日本選手権ベスト8などの成績を残しました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

体育連盟52部会を統括する体育連盟常任委員会という組織での経理部長としての活動です。11月中旬の全日本選手権でボクシングを引退したため、この活動が今最も尽力しているものといえます。体育連盟に所属する部会の予算に関する折衝、体育連盟はもちろん学術連盟・文化連盟などの他連盟の帳簿・備品の監査、体育連盟全体の交流を図る年2回のリーダーズキャンプの予算や領収書の管理、旅行会社との打ち合わせなどの業務にあたっています。忙しいもののメンバーの仲がとても良く、様々な体育系部会との交流が増え、楽しく刺激的な日々を送っています。 また、今まで部活動や授業で忙しくてまともにアルバイトができなかったので、卒業旅行に向けてアルバイトをしてお金を貯めています。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

卒業後は外資系メーカーで営業・経理・マーケティング職として働きます。単に日本国内における利益を最大化することに留まらず、他国支社との連携プロジェクトをも任せられるような人材になることを目指しています。本社がアメリカで日本支社長もアメリカ人、英語でのネット会議は日常茶飯事という会社なので、英語力も必要とされます。英語はあくまでツールのひとつですが、英語を自在に使いこなし、自分という人間をしっかり表現できて信頼を得られるコミュニケーションを取れるようにもなりたいと思っております。 しかし人生の夢としては、「普段はスーツ姿がびっしり決まっているビジネスマンだが、脱いだら筋骨隆々で戦っても強いおじさん」になることです。漫画のキャラクターのような理想像ですが、ふざけているわけではなく、私はお金や名誉だけでなく、常に自分に誇れる自分でいることが真の幸せであるとして自分なりの理想像に向かって突き進んできました。これからもその理想像に向けて、社会人なりの「文武両道」を胸に生きていくつもりです。

中央大学の魅力とは何ですか。

1人の体育会系の学生としては、体育会に理解のある先生方や職員の方々が多いことです。私の言う「理解がある」とは決して優遇してくれるという意味ではなく、自ら前向きな姿勢を示していけば、忙しくとも丁寧に対応・ご指導してくださり、応援してくださるという意味です。

受験生へのメッセージをお願いします。

受験シーズンは孤独や不安などの負の感情に駆られ、辛い日々だと思います。競争相手の数も顔もわからず、勝つには自分の能力を伸ばすしかないという自分との戦いです。つらくてやめたくなるときもあるかもしれません。しかしそんなとき、思い出してください。大学に合格して理想の姿に近づきたいのは誰ですか?友達ですか?家族ですか?いいえ、あなたのはずです。誰のためでもないあなたのために、先生、友達、家族が応援してくれているのです。やらされているわけじゃない、あなたがやりたくて選んだ道のはずです。あなたが自分からやる気になれば、集中力と工夫があふれてきます。 疲れて気分が病んできたら、運動をしましょう。決してふざけているわけではなく、運動をするとテストスレロン、アドレナリン、エンドルフィン、セロトニン、ドーパミンなどの言うならば「気分ブチ上げホルモン」が大量に分泌されます。 参考までに私は、10月の国体が終わった後も、センター試験前日も含めて週6で部活動の練習に参加していました。文武両道のためには睡眠による回復を確保したいので、予習や課題は週末に一週間分すべて終わらせて、体と頭の疲れた部活後は文系科目や暗記科目を学習し、朝4時に起きてすっきりした頭で数学をやるという工夫をしていました。自分に合った勉強方法は人それぞれですが、工夫を重ねるうちに最適解が見つかると思います。

最後に一言。

物事はすべて、やった時間や量で成果を出せるわけではないと私は思っています。そこに「自分からやる」という気持ちと集中力がなければ時間の無駄です。自分自身をモチベートし、「自分からやる」という姿勢で臨むと、本気で考えます。本気で考えると、工夫が生まれます。工夫が生まれると、取り組みの効率が良くなります。取り組みの効率が良くなると、身につくのが早くなるだけでなく一つの物事に割く時間が少なくなり、複数のことを同時にこなせるようになります。やらされている受け身の姿勢では、絶対にこのようなスパイラルは生まれません。 いかに自分の理想像を強く持ち、それに向けて自分をモチベートできるかが全てだと思います。 この考え方は、中央大学の掲げる「行動する知性」という言葉に通じるものもあると思います。自らが考えて行動しその過程の工夫で生み出される知識こそが、私たちを成長させていくのではないか、と私なりにユニバーシティ・メッセージに共感しています。