法学部古野 香織

プロフィール

学科学年 政治学科3年
出身地 東京都
出身高校 都立武蔵野北高校
趣味・特技 吉祥寺めぐり
キーワード 課外活動、18歳選挙
掲載年月日 2016年10月5日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

私はもともと理系だったのですが、高校2年生の終わりにたまたまついていたテレビ番組を見たことで国の政治について痛烈な危機感を持ち、「政治を勉強したい」と思い立って、思い切って文転しました。最初は「法学部が有名な大学に行きたい」という単純な気持ちで中央大学法学部を第一志望に選びました。そこから、先輩方の話を聞いたり資料などで調べていくうちに、政治学科では将来の進路や興味関心にあわせて2年次から4つのコースを選べることや、1年次からゼミを履修できること、他学部・他学科履修で多様な分野の講義を受けることができるなどの魅力にも気づきました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

1年次は必修科目の「政治学」で政治学の基礎を学ぶ傍ら、心理学や平和学、メディアコミュニケーション論、導入演習での「3.11と福祉」など高校生の時には学ぶことのできなかった分野を幅広く学ぶことができました。 2年次からは「メディア政治コース」を選択しました。特に大手の新聞社やテレビ局で実際に働いていた方が講師となる「ジャーナリズム論」が興味深かったです。また、総合教育科目の「健康・スポーツ科学」(小峯力教授)では、救急救命の現場に立ち続けている先生から東日本大震災や熊本震災の被災地での救助活動の様子、海水浴場での壮絶なライフセービングの経験談などの貴重なお話を聞くことができ、「法を扱う人間こそ、人の命の重さや尊さを学ぶべきである」という先生の言葉を受講が終わった後も考え続けています。 現在力を入れているのは専門演習です。1年生の時から興味のあった情報・メディアと現代政治の関係について研究するゼミに入ることができました。個人研究では若者がネットを使って国政を動かすことができるかについて海外の事例を比較し、グループ研究では2016年参議院選挙におけるネットと有権者の関係などについて調べています。

サークル等の課外活動について教えてください。

大学に入った時期にちょうど18歳選挙権実現の動きがあり、自分も若者の投票率が低いことや政治に関心がないといわれていることに危機感を持っていたため、漠然と「若い人が政治に関心を持ってもらえるように何かしたい」と思っていました。しかし1年生のころは、自分のやってみたい事をなかなか周りの友達や先生に言いだせず、自分1人で頑張ろうとしてみても何をやったら良いのかがわからないため失敗続きでした。その時期は、軽音サークル、国際ボランティア、フラッシュモブのサークルなど、とにかく面白そうと思ったことに飛びついて様々なジャンルの活動をしていました。そんな折に、偶然知人からの紹介で「大学内期日前投票所」の存在について知り、中央大学に都内初の大学内期日前投票所を置く取り組み「Vote at Chuo!!」を始めました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

2年生の初めに立ち上げた上記のサークル、「Vote at Chuo!!」の活動です。「中央大学を日本一選挙がアツい大学にする」という目標を掲げ、大学内での選挙啓発や、附属高校での主権者教育授業などを行っている中大生有志のグループで、現時点で1年生から4年生まで、法学部から理工学部まで、40名以上の中大生が集まっています。 当初の活動は、中大内に期日前投票所を設置するための行政などへの働きかけでした。しかし大学の立地や住民票を移していない学生が多いこと、コストがかかってしまうことなどを理由に、活動から半年間ほどで設置を断念せざるを得ませんでした。そこで「学内の投票所設置は、あくまでも中大生が投票に行くためのひとつの手段である」という原点に立ち返り、改めて「中大生三万人が当たり前に考えて投票に行く文化を創る」という最終目標を掲げ、再出発しました。白門祭(学園祭)でミスコン運営団体とコラボして選挙啓発を行う、附属高校で現役高校生330名・大学生60名以上と一緒に選挙の出前授業を行うなど、中大生だからこそできるオリジナリティ溢れた企画をみんなで発案、実施しています。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

大学院へ進み投票行動やシティズンシップ教育などについてさらに学びたいと考えています。18歳選挙権が施行されたことによって、全国的にも中学生や高校生に向けた主権者教育を進めていこうという流れになってきました。また大学内期日前投票所や共通投票所など、投票環境の改善に努めようという自治体も増えました。一方で、「政治的中立性」という言葉によって現場の先生方が委縮してしまったり、実践的な政治のテーマを扱うことが難しいという現状を何度も目の当たりにしました。若者が投票に行きやすい制度づくりにも、まだまだ改善が必要だと感じています。 今後日本が超少子高齢化社会に突入していく中で、若者の政治的リテラシーを養うことや若年層の投票行動に繋げることは、他の政策と同じくこの国の最重要課題だと思っています。そのため将来どのような職についても、若者の政治参画に携わっていきたいです。

中央大学の魅力とは何ですか。

幅広く人との出会いがあることです。多摩キャンパスだけで2万人近くの学生が通っており、自分次第でどこまでも人脈を広げられますし、数えきれないほどの面白い取り組み・活動があります。他学部との交流も盛んで、全学部を横断してつなぐFLP(ファカルティリンゲージプログラム)も開講されており、自分の学部だけでは気付くことのできなかった多様な価値観に触れることもできます。中央大学に通うならば、ぜひたくさんの面白い人達に出会って、色々なものに足を突っ込んでみることをオススメします。

受験生へのメッセージをお願いします。

私はもともと理系の大学に行く気だったので、スタートが遅かったのですが、夏休みは受験勉強と並行しながら高校生最後の文化祭に向けて、毎日クラス劇の練習やバンドの練習にも参加していました。まわりには受験勉強のため部活や行事の練習に来なかったり、学校を休んで一生懸命予備校で勉強したりしている友達もいたので、正直焦りもありましたが、とにかく納得のいくまで全部やりつくそうと決めました。受験は本番が近づくにつれて「これまでやってきたことが本当に結果に結びつくのか」と、どんどん自信がなくなって不安になります。そんな時、一生懸命練習したクラスの劇が成功した時の感動や、毎日練習してきた部活動の大会で結果を出した経験を思い出せると、「最後まで一生懸命やれば必ず結果に結びつく」という成功イメージを持ち続けることができると思います。部活・行事・遊びと受験勉強との兼ね合いに悩む方も多いと思いますが、高校生活の中で小さなことでも一所懸命何かに打ち込んで、自分だけの成功体験を残してほしいです。その体験が、最後の最後で自分を信じて踏ん張れるかどうかを左右するのではないかと私は思います。

最後に一言。

選挙や政治のことを話すと、法学部の学生にすら「意識高い、まじめ系」と言われたり、友達同士で話をするのがタブー視されたりする空気もあります。そのため私も入学当初は自分からそのような話をすることができず、周りと波長を合わせて上手くやり過ごしていました。しかし途中で、私は何のために苦労して中央大学法学部に入ったんだろう、本当に自分のやりたいことがしたい!と思うようになり、少しずつ周りの友達や大人の方に相談するようになりました。自分のやってみたい事を思い切って口に出してみることで、入学時から抱いていた「若い人がもっと政治に関心を持ったり投票に行くにはどうすればいいのか」という大きな問いに、一緒に試行錯誤しながら挑戦できる仲間ができました。これは私にとってかけがえのない財産です。