法学部

【活動レポート】須藤 竜一郎 (1999年入学・政治学科)

活動データ

・アメリカ・ミシガン州の語学学校短期留学

・”To the next step!! ”
留学後の自分のプランにしっかりプラスになる短期留学をめざしました。

・2002年2月18日~3月31日(約6週間)
アメリカ・Michigan州のAnn Arborという学生の街。Detroit に近い。街が、University of  Michigan (UM)そのものという感じです。
私の語学学校は”Michigan Language Center(MLC)”です。

・2001年度(英語分野)

活動の概要

2002年2月20日~3月29日まで授業がありました。以下MLCのことについてです。

どんなクラス?

まず授業の開始前に、クラス分けテストがあります。レヴェルは4段階です。普通に勉強していれば一番上のクラスになるでしょう。レヴェルによる多少の違いはあるでしょうが、大まかには『Speaking/Listening』・『Writing』・『TOEFL』・『All Skills』の4コースあります。時間帯は、選択する授業により異なります(私の場合は1:30~5:30、1h/class)。生徒のほとんどは今後留学を考えている生徒やこれから進学する人なので、授業の内容も極めてアカデミックです。どのようにノートを取るか、とか、プレゼンテーションのやり方、などこれからの留学生活に必要なことをやります。ビジネス英語とか法律英語などのコースは全くないです。火曜・水曜・木曜のクラス後に参加自由な無料コース、『TOEFL』と『ボキャブラリー』のセミナーがあります。出たければ出る、というものです。わたしもTOEFLは出ていました。

日本人は多い?

それは多いですね。あと韓国の方も多いですね。大半はアジア系の生徒で、ヨーロッパ系の方はほとんどいませんでした。私の時期は冬季後半だったのでまだ良かったのですが、夏なんかはそれこそ倍以上の日本人が来るとのこと。

授業についていけるか?

特にはじめて語学留学する方にはこれは深刻な問題、だと思う。しかし最初の一週間は様子を見て、それでもダメだったらコースを変えればいいのでそこまで心配することはない。先生については問題ないですね。分からなきゃいつでも聞くとより良く教えてくれます。向こうもこちらが、英語が第二言語であることを知っているので非常に分かりやすく話してくれます。アメリカの大学で教授が話しているようなレヴェルでは決してないです。大学での講義は聞き取り理解するのは大変ですが、語学学校はそうではないです。英語自体を学びに来た、との前提で教えているのですから。ただ留学前はそれなりに準備していった方が絶対良いですね。理解度が違ってきます。

平日は何をする?

全体的に単調です。午後に授業があるので、午前はもっぱら図書館にいました。授業の予習や宿題をやっていました。ここまではいつも同じです。チョット変わるとすれば授業終了後。MLCでは金曜の授業終了後に何かしらのイヴェントを設けていました。例えばアイススケートやボーリングなどです。楽しかったですよ。あとはミシガン大学でのイヴェント(集会?)にも参加しました。そのことを除けばあとは夕食後に図書館に行って勉強のみ。たいていは11~12時まで勉強していました。

週末は何をする?

メリハリをつけるために週末はほとんどしたいことをしました。金曜の夜と土曜の夜はパーティーです。毎週とても楽しみでした。誰かの部屋に集まって飲んでは会話を楽しみました。MLCの先生が来たりもします、たまに。近くにバーもありますが同じ留学生と仲良くなるにはホームパーティーの方がいい気がします。あとはショッピング&買出し。ホームステイではなかったので自炊する必要がありました。そこで週末は一週間分の食料、日用品をショッピングモールに買いに行きました。自分のショッピングも出来て楽しいですよ。個人的にミシガン大学で行なわれる集会にも何回も行きました。授業のことは忘れてみんなと楽しむことが週末には出来ます。

活動の成果

活動によってどんな成果が得られるかは、その人個人的な要素が多いので言及しません。その代わりにこれから留学する時に同じような体験をするだろうことを書いてみます。

すぐ話せる、とは考えるべきでない

短期留学は長くて1~2ヶ月。大半は4週間でしょう。さらに会話する相手というのも実はネイティブではない生徒同士。したがって最初から”この短期間にペラペラになれる!”とは考えないほうが良い。むしろ英語を使ってどこまで生活できるものか、自分の英語を使い相手に言いたいことを伝えられるか、といったことに重点を置いた方が良い。英語を自分なりに使いこなしていく練習期間と考えて私は取り組んだつもりである。最初から高望みはやめましょう。

話すことへの壁を乗り越えよう

生活するうえで英語がないとにっちもさっちも行かない状況にいるわけだから、とにかく話すしかない。どうしても話を切り出す時は文法なんかを考えたりして自分を勝手に難しくしてしまう。でもがんばって”Hey, I have a question to you!”と話し出してみよう。興味のある分野の話は話しやすいのでいろいろ質問して話す機会を増やしたりしました。しばらく相手とのコミュニケーションを繰り返していくことで、”自分はそれなりに話せるんだ!”と変な自信がつきます。特に帰国後に英語に対する警戒心???はかなりなくなっているはずです。これは留学して初めて得られる経験ではないでしょうか。

周りの環境はホント重要

私の住んだ環境は勉強には最適でした。ミシガン大学の図書館(10以上ある)を毎日使っていました。語学学校も住んでいたところから徒歩10分で近い。AnnArborのように学生の街は留学生にはやはり快適だ、と感じました。私はミシガン大学の授業に何回ももぐって実際の講義を受けてみました。このような経験は大学が近くにあるから出来るものでやはり環境は大切です。治安に関しては日本の方が悪いような気がしました。それほど安全でした。深夜にぶらぶら散歩行っても問題なかったです。どうせ短期しかいられないならアカデミックな環境下の方が良いと思う。勉強以外の誘惑が多い環境では遊んで終わってしまうこともありうるからです。

今回の活動についての感想

ここではMLCでの留学全般について書きます。

ルームメート&友達

自分は本当に素晴らしい友達に恵まれた、と思っています。ルームメートの二人ともに親切で助かりました。共同生活なので食事を作るのが彼らで食器洗いは私というシステムになりました。私の部屋には様々な設備が整っていたせいもあって毎日多くの生徒が集まりました。ルームメート同士が仲良かったから他の友達も来やすかったのでしょう。とにかくルームメートとは仲良く出来ました。 その他の友達にもすごくお世話になり、同時に自分は恵まれていた、と思います。といっても大半は韓国の方でしたが…彼ら、彼女達は毎日私達の部屋に来ては、よく一緒に夕食作り食べました。週末のパーティーもいつも一緒に楽しんでいました。そのなかでお互いの国のことを話したり、もっとディープな事も話しました。彼ら&彼女達とは一生付き合っていきたいものです。

先生&授業

いつも楽しい授業でした。それは先生もさることながら生徒によるところも大きい、と思う.生徒、特に非アジア系の生徒は積極的に授業に参加していました。これには私も何度も感心させられました。毎日宿題があり、たまにプレゼンテーションがあり、テストがあり、となかなか大変でしたが、将来的に必要なことなので良い勉強になりました。出席は一応取りますが、出ても出なくても問題にはなりませんが、毎日授業に出ることでクラスメートとも親しくなって授業に参加しやすくなります。私はミシガン大学の講義に参加する以外はすべて出席しました(当たり前といえばそうですが…)。先生には質問していくことで親しくなりました。そうするといろいろ役立つこと??なんか教えてくれました。それなりに厳しくて逆に良かったです。

今回の活動をどのように生かしていくか

この短期留学を通して卒業後にアメリカ留学を絶対実現したい、とこれまで以上に思うようになりました。6週間の中である友人と人生計画なるものをお互いに話しました。自分の人生設計がこのようなことを通じ形成されていったのかもしれません。実際にアメリカで生活することで将来はたして自分は生きていけるのか、といった漠然とした不安は消えました。しかし同時に今のままではとても太刀打ちできない事実、つまり本当の英語力、のなさを痛感させられました。今私は留学のために勉強をしていますが、それは実際に留学してみてそのレヴェルに自分がどれだけ達していないか、分かったからです。今回の留学は本当に本当に自分を鍛えなおすキッカケとやる気を与えてくれました。

後輩達へのアドバイス

絶対に日本語は使わない

日本人は確かにたくさんいます。だからといってそれが自分の英語力向上の妨げになるかといったら違うと思います。韓国の方もそうでしたが、毎日のように自国語を話し、週末は韓国パーティーなるものがありました。それではいつまでたっても英語は上達しないでしょう(韓国パーティーはさすがにキツかった、全く入っていけないし、何話してるかも見当すらつかないからね)。私にも親しい日本人友達がいましたが、彼女とは絶対日本語使わないと決めていました。そのうちに日本語を話すのが面倒になってくるのが分かってきました。頭からしばらく自国語を忘れてみましょう!

日記はつけたほうが良い

私は毎日の生活が不規則になるのを非常に気にしていました。そこで毎日友達と図書館に行って生活サイクルを守るようにしました。そのほかに日記をつけました。その日の反省とあとから見返して、あーこんな事もあったなーと分かるからお勧めです。やる気奨学金のレポートにも大活躍です。

メールは活用しよう!

クラスメートや先生のアドレスは早目に聞いておくと良いです。これも仲良くなるための方法なんでしょうか、私はよくメール交換しました。なかなか話すには時間がかかる内容(例えば韓国のことについて)や単に先生に今日の授業の感想やアドヴァイスを求めたりするには役立ちます。そうすると次にあったときなんとなく距離が縮まっているものです。

ある程度歴史は理解しておきましょう!

私の周りはほとんどアジア系の方、特に韓国の方々でした。たいていの語学留学でもに多様な状況にあると思います。したがって彼らとうまく生活していくには相手のことも知っていることが大切と感じました。幸いなことに私は歴史が好きでそれなりに知識もあったので、ちょっとシリアスな話題(例えばWW2)になってもうまく対応できました。たまたまルームメートに2002年3月1日に、”今日なんの日か知ってる??”と質問されてきちんと”3・1運動の日で韓国では祝日なんだよね-”と答えられました。結構自分が予想しているよりもこの類の問題は彼らには普通なのかもしれません。この会話以降ルームメートや他の韓国の方と一期に近くなれた気がします。やはり歴史は大切です、これは私達の考えているよりも深刻です。本当です。しっかり歴史の勉強はしていったほうがいいですね。

その他

研修先情報など

とにかく今回の短期留学はエンジョイできました。これも自分なりにメリハリのある生活を心がけたこと、友達といろいろ話して仲良く生活できたこと、が大きいですね。本当に日本に帰りたくなかったです。帰国の数日前からとても感傷的になってしまいました。友達が特別な料理を作ってくれたり、レストランでパーティーを開いてくれました(私も友人とTHANKS‐PARTYを楽しみました)。荷造りしてるときなんかは泣いてしまいました。空港まで友達が見送りに来てくれうれしかったです。よくまぁあれだけ泣けたものだなーと今でも思います。
帰りの飛行機の中は何か一つのことをやり遂げた、達成感にも満ちた気持ちと、みんなの顔と思い出で一杯でした。今まで経験したことのない気持ちでした。今振り返ってもあの時の時間はTreasureそのものです。これからの生活でこのTreasureにさらに磨きをかけていきたいです。