法学部

2024年度法廷傍聴会を実施しました

 2024年11月5日(火)、霞ヶ関の東京弁護士会館にて、2024年度「法廷傍聴会」を開催いたしました。「法廷傍聴会」は、本学法学部もしくは法科大学院を卒業し法曹界で活躍されているOB・OGによる組織「中央大学法曹会(以下、『法曹会』)」と法学部が合同で開催しているイベントです。

 内容は東京地方裁判所において刑事裁判を傍聴し、その事件の内容や裁判の進行等について現役の弁護士の先生から解説いただき、質疑応答を行うというものです。今年度は抽選の結果28名の法学部生が参加いたしました。また、法曹会からは現役弁護士6名の方にご協力いただきました。

 午前9時過ぎに弁護士会館に集合した学生は、法曹会の弁護士6名の引率のもと、東京地方裁判所において刑事事件の裁判傍聴を行いました。その後午前11時前後に傍聴を終えて弁護士会館に戻り、引率の弁護士とともに裁判を振り返りながら、「弁護士・検察官の裁判における立場・振舞い方」「弁護士による被告人への働きかけ」「被告人の発言の信頼性の判断」などについて解説を受けました。また、傍聴した裁判を刑法の条文から再度検討するなど、これまでの各自の学びを実務の側面からさらに深めました。
 学生たちは初めのうち緊張した様子でしたが、次第に質問や発言が活発に出るようになり、弁護士とのコミュニケーションの中でより多くの学びを得ることができたようです。普段大学で学んでいる内容が実務の現場でどのように運用されているのかを目の当たりにし、さらに現役の実務家から解説を受けることによって、大学の講義からは得難い経験をすることができました。

 この度の開催に向けてご尽力いただいた中央大学法曹会の先生方には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 中央大学法学部では、法曹育成について今後もより一層の施策を実施してまいります。ご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。