法学部

2019年度JICAラオス法整備支援インターンシップ 実施報告

2019年10月17日

法学部生3名が夏休み期間、約1週間のスケジュール(9月2日~9月6日)でビエンチャンのJICA「法の支配発展促進プロジェクト」事務所にインターンとして派遣されました。現地では、長期専門家からの法整備支援に関する講義、与えられた課題の調査報告、ラオス司法省、ラオス国立大学および国立司法研修所訪問、さらに刑事法サブワーキンググループの定期会合の傍聴など、大変貴重な経験をすることができました。

 

【参加した学生の声】

法学部法律学科3年 加藤壮悟
 このインターンシップでは、専門家の方々から学生3人でラオス民法典の普及案を考えるという課題をいただきました。現地の法律家の方々にインタビューすると、日本とは大きく異なるラオス国内特有の事情が存在し、法整備支援の難しさを認識させられました。
 また、日本国内にとどまらず国際協力の場で活躍する法曹の仕事の魅力を知ることができました。法整備支援の現場でインタンーンシップを行うという貴重な体験ができるので、是非法曹志望のみならず法学部の学生に参加していただきたいです。

法学部政治学科3年 橋本なつみ
 私はJICAの様な国際協力の仕事に将来就きたいと考えていたため、今回のインターンシップに参加しました。特に学んだことは、一緒に仕事をする上で相手の文化を尊重することの大切さです。今までも分かっていた気になっていましたが、実際インターンシップに参加したことで、自分が思っていたよりも難しく、そして大切なことだと実感しました。
 私はこのインターンシップに参加したことで、将来国際協力の仕事に携わりたいという気持ちが強くなりました。進路について悩んでいる方にもおすすめしたいプログラムです。

法学部法律学科3年 錦織大論
 私はいままでラオスという国についてあまり知ることがなく、この研修がなければきっとラオスに行く機会もなかったかもしれません。しかし、ラオスという国は、日本人に優しくとても素晴らしい国でした。
 ラオスでの研修で驚いたことは、紛争を裁判で解決するのではなくおもに村落調停という場において解決しているという点でした。また、出版社が存在しない点、弁護士の職業としての立場が弱い点に日本との差を感じ驚きました。
 私は本活動を通じてはじめて法整備支援事業を知りました。最初本で読んだ法整備とは華やかな活動だと考えていましたが、実際の法整備現場においては現地の人と信頼を構築するという地道な活動の下に成り立っている活動だと感じました。法整備支援に興味のある方は、時間がある大学生の時期に、このインターンシップ制度を利用して参加してみることをお勧めします。