国際経営学部
国際経営学部長メッセージ
中央大学国際経営学部長 木村有里
“深海に生きる魚族のように、自らが燃えなければ何処にも光りはない”――これは、ハンセン病と闘いながら歌を詠み続けた 明石海人の言葉です。いま、世界には戦争、疫病、気候変動といった大きな問題が立ちふさがっており、明るい未来を想像することは容易ではありません。そうした中にあって、私たちは、自らを燃やすことのできる強さを身につけなければなりません。
国際経営学部では、(1) 企業経営・国際経営・グローバル経済の基礎から応用までを、英語と日本語の両言語でしっかり学ぶことができます。(2) 多彩な国際地域・公共研究科目を通じて、世界各地域や国際的な枠組みに対する理解を深め、異なる文化や価値観を尊重できる「多様性理解力」を養います。(3) データサイエンス科目を初年次から設け、現代社会に不可欠な分析力を身につけることができます。(4) 各自のレベルに応じたクラス編成により、確かな語学力を修得できる英語教育を充実させています。(5) ゼミナール、フィールド調査、インターンシップといった体感的な学びを通じて、励まし合う仲間との出会いも得られるでしょう。こうした学びの機会の中から何を選び、どう学ぶかは、学生の皆さん次第です。どうぞ、貪欲に学び、小さくとも決して消えない灯となって、未来を、そして世界を照らしてください。
2019年に新設された本学部(GLOMAC)は、その直後にコロナ禍に見舞われました。コロナが去ったのち、外国人のプレゼンスに対する不安や、排外主義とも取れる内向きの世論が目立つようになったことは、決して軽んじてよい兆候ではありません。しかし、GLOMACには、諸外国からの留学生、帰国子女、海外にルーツを持つ学生、外国人の教員・職員、ビジネスや公共分野での実務経験者が集い、広く世界を見つめる視座が息づいています。私は、ここに希望の灯を見ます。この希望を絶やさず、さらに力強い光とするために、私たちは一層の努力を続けなければなりません。これからも語学・コミュニケーション力の向上、実社会・国際社会での挑戦を後押しする環境づくり、現実の企業経営を想定した学びなど、特色ある教育をさらに充実させ、2029年の学部10周年に向けてGLOMAC の存在を揺るぎないものとすべく、力強く歩みを進めてまいります。
国際経営学部長
木村 有里






