国際経営学部
山津 冬馬
プロフィール
内定先 | 学校法人中央大学 |
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入学年度 | 2019年度 |
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GLOMACを進学先に選んだ理由を教えてください。
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受験生だった頃の私は、「将来グローバル企業で働きたい」という思いを持っていたため、経営学や経済学、統計学といった専門的知識と、グローバルなコミュニケーションスキルの習得を同時に目指せるGLOMACのカリキュラムに大きな魅力を感じました。日本で生まれ育った私にとって、授業の7割が英語で実施される学部に飛び込むことはそれなりに勇気がいることでしたが、厳しい環境に自分を追い込めばきっと得るものが大きいであろうと自分を奮い立たせ、進学を決めました。又、短期留学が「必修」であることも、背中を押したと思います。
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GLOMACの授業科目の中で最も印象深かった科目とその理由を教えてください。
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「Global Studies」で、カリフォルニア大学デイビス校のプログラムに参加したり、「入門演習」でベネッセホールディングスに企業訪問し、経営トップレベルの方と対話の機会を得たり、コロナ前だった一年次はキャンパスの外で行われた授業も多く、自分の世界が広がっていく実感がありました。二年次以降オンラインで履修した講義の中では、「特殊講義」が特に印象に残っています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの研究員の方々が週替わりでレクチャーを担当され、グローバル企業の法人税の問題から地域共生社会の実現や働き方改革への取り組みなど、さまざまな社会課題について毎回わかりやすく解説して下さいました。当時、ネットやTVで見聞きする報道はパンデミック一色となりがちでしたが、医療分野以外の課題に継続して向き合う方々の姿に触れる中で、決して世の中全体がパニックにおちいっているわけではない、よりよい社会のしくみを作ろうと努力し続けている人々がいるのだと、勇気づけられる思いでした。自宅に籠る日々の中でもこの授業を通して、社会に対する多角的な視点を得られたような気がします。
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ゼミで取り組んできたこと、成長できたと思うことを教えてください。
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私たち一期生は、二年次後期から全員ゼミに所属しました。私が所属するゼミでは、輸出入ビジネスを中心とした国際貿易の仕組みについて学ぶと共に、ネゴシエーションについてのケーススタディに取り組んできました。卒論のテーマについては、それぞれの興味関心を軸に、かなり自由度が大きかったので、自発性が引き出され、構成力も鍛えられた気がします。私の場合は、「Strategies for Japanese to Create Value in Global Business Negotiations」というタイトルで、「日本の文化を有する人が、さまざまな国のビジネスパートナーとの間で、いかに価値を創造し交渉を成功に導くか」ということを、文化人類学、組織行動学、社会心理学という3つの学問の知見を盛り込んで考察しました。入学当初はタイピングすらおぼつかなかった私が、ゼミの先生に毎週ガイダンスやアドバイスを頂き、英文6000ワード超の論文を無事書き終えられたことは、自分にとって一番の成長であったと自負しています。
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GLOMACでの4年間で語学力はどの程度伸びましたか?
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振り返ってみると、GLOMACで、書く力と共にかなり鍛えられたのが話す力だと思います。特にコロナ禍に突入した二年次はオンラインの課題がかなり重く、私も周りの友人たちも常に必死な状態でした。例えば「アカデミック英語」では、毎回BBCなどのニュース動画のnote takingが事前課題として課せられ、授業内ではニュース内容を踏まえてのディスカッション、授業後には自分の意見を3分~5分程度のスピーチ動画にまとめる+クラスメートのスピーチを聞きその感想のスピーチ動画も指定の本数アップロードする...といった感じでとにかく追われまくっていました。入学直後には届かなかった英検準一級も二年次にはクリアし、気づくとTOEICも200点近くスコアアップしていました。
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GLOMACでの4年間で一番成長したと思える点を教えてください。
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(ゼミの項目で記述した通りです)
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内定先(就職予定)を教えてください。
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学校法人中央大学
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大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。
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実は当初は民間企業志望だったのですが、就職活動を進める中でGLOMACでの日々を振り返り、職員として母校にかかわるイメージが膨らんでいきました。大学入学時、留学生と帰国子女のみのクラスに振り分けられ途方に暮れていた時、職員の方が親身になって相談に乗り支えてくださったことを思い出し、自分自身も学生が気軽に相談できるメンターの役割を担いたいと考えるようになりました。また、オープンキャンパスで受験生に向けて学生生活について語る機会を得るなど、第1期生として学部を創る活動に参加する中で、学生の立場で「当たり前」だと思っていたことが、教職員の方々の絶え間ない努力の上に成り立っているということにも気づいていました。たとえ自分ひとりの力は小さくても、その先に広がる学生や先生方の活動が社会に大きな力をもたらすと信じ、引き続き母校の一員として幅広い業務にチャレンジしていきたいと思っています。
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GLOMACでの4年間はいかがでしたか?
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留学生や帰国子女の友人に囲まれ様々な価値観に触れる中で、各々の良い点にスポットライトを当て、異なる考えをとり入れながらグループとしての考えをまとめていく力が自然と身についた気がします。高校までの学びは、先生から生徒へ知識が与えられる一方通行なイメージでしたが、GLOMACでの学びはディスカッションの機会も多くインタラクティブな印象で、自分の関心や興味が啓発される機会に満ちていました。例えば「異文化経営論」や「アジア経営論」は、毎回の授業が世界各地を訪れる旅のようで、目が開かれる思いでした。ミステリアスなイメージだったイスラム社会の温かさを知ったり、「ほほえみの国」という印象の強かったタイの若者たちの情熱や激しさに触れられたりしたことは、今の自分の物の見方に大きく影響を与えています。
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受験生へのメッセージをお願いします。
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「7割の授業が英語で行われる」と聞くと、敷居が高く感じる人もいるかと思いますが、何とかなるというのが実感です。私自身、ネイティブの先生の授業で「落ちこぼれ」状態だった時もありましたが、毎週オフィスアワーを利用して先生からマンツーマンで指導を受けることで、無事クリアすることが出来ました。又、グループで課題に取り組む機会も多いので、友達にずいぶん助けられましたし、反対に自分が得意な分野で助ける場面もあったりと、チームワークで乗り切った部分も大きかった気がします。皆さんが進路を選択される際の、参考となれば嬉しいです。