国際経営学部

滝田 哲之

プロフィール

内定先 一橋大学大学院経営管理研究科経営分析プログラム
入学年度 2019年度

GLOMACを進学先に選んだ理由を教えてください。

 他の大学・学部と比較し魅力的だった点は、やはり英語を使って授業をするということ、そして新設学部であるところでした。今後グローバル化が進めば、英語を使えることは大きなメリットになり、また、英語が話せれば海外で働く選択肢を増やすこともできる。そして何より、海外に住んでいたこともなく高校では英語科でもなかったため、せっかくなら新しいことにチャレンジしてみようと考え、思い切って飛び込んでみました。また、新設学部であったことも魅力的でした。自分たちで学部の歴史を築いていく、自分たちで辿る道を拓いていくことに対する好奇心がありました。自分たち次第で何者にもなれるという点がGLOMACに入る最後の一押しでした。大学卒業後にどうなりたいか、具体的な目標は何もありませんでしたが、自分自身の成長と可能性を考えてGLOMACへの進学を決めました。

GLOMACの授業科目の中で最も印象深かった科目とその理由を教えてください。

 やはり経営学の各科目は印象深かったです。高校までの学習ではあまり触れなかった分野でもあり、また解を一つに定めることが出来ないところが非常に興味深い科目です。特に、私は授業を通して組織設計について興味を持ちました。日本式経営と欧米式経営の差異や産業に合わせてどのような組織構造にするべきかなど、様々なトピックについて講義を受けましたが、どれも非常に興味深いものでした。それを受けて大学院への進学を決めたこともあり、私の将来への転機となった科目であると思っています。

ゼミで取り組んできたこと、成長できたと思うことを教えてください。

 私が所属しているゼミでは、統計分析などを通し産業の形態や構造について学んでいました。2年次は教授から提示される論文を読み、それについて議論するというものでしたが、非常に難しかったことを鮮明に覚えています。論文の主眼は何で問題点はどこなのか、説明しきれていない箇所はあるのか、など毎回必死に議論すべき点を探していました。また3年次には、提示された課題に対する概観や対策などをグループで話し合い、プレゼンという形でまとめる、という課題でした。これには2年次の学習が役立ち、問題点や構造について研究することでなんとかまとめ切りました。
困難も苦労もありましたが、様々な視点で疑問や問題点を挙げ、その解答や解決策を模索するという講義は非常に得るものが多かったです。いかに物事を筋道立てて考え、その核心を捉えて問題を解決するかが重要であると学びました。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

 私は2年次の初めに、一期生の有志とともに“Welcome 2nd”という活動を行っていました。私たちが2年生になったころにコロナ禍が始まり、二期生たちはキャンパスに来ることが出来ませんでした。そこで、授業の受け方や大学生活の過ごし方など様々な疑問について、二期生から質問を受け付けオンライン上で回答する、という活動を立ち上げたのです。一期生として唯一の後輩である二期生を手助けしたい、不安を減らしてあげたい、という思いで有志と話し合いオンライン配信を行いました。だんだんと視聴者数が増加したりゲストとして当時の学部長が参加してくださったり、ある程度の成果を生み出せたものと思っています。もちろん教授や事務室の方々にもご協力いただきましたが、学生が主体となってこのような活動が出来たのは、とても貴重な経験になりました。

GLOMACでの4年間で語学力はどの程度伸びましたか?

 私が国際経営学部に入学を決めた一因は、英語力の向上を図るというものでした。これから英語力が必ず必要になる、そのためには大学生の内から英語に慣れておかねばならない、と考えたからです。事実、高校の時とは比べ物にならないほど英語に触れる機会が増え、同時に英語のリーディング・リスニングに関してはかなり能力が向上したと思っています。オンライン授業になってしまったこともあり、スピーキングはさほど伸びなかった気がしますが、それでも英語に対して抵抗なく読み聞きが出来るようになりました。  加えて、私は中国語・スペイン語も履修していました。どちらの言語も話者が多く、これから発展していくだろう国・地域で使われていることが魅力的だと考えたからです。両言語ともやはり面白く、軽く会話する程度には身についたと思っています。さらに、興味深かったのは英語、そして日本語に対する理解も深まったことです。他言語を学ぶことで母語やある程度慣れた言語との差異や類似点を発見できるため、言語構造そのものに対する理解が深まったのだと思っています。GLOMACで英語・中国語・スペイン語の3言語に触れられたことは非常に良い経験でした。せっかく基礎を学んだので、できるだけ学習を継続していきたいと考えています。

GLOMACでの4年間で一番成長したと思える点を教えてください。

 やはり英語力が成長したのではないか、と思っています。抵抗なく難解で長大な論文を読めるようになったこと、教授や学生の話が聞き取れること、論文やレポートなどがある程度書けること……。単純ではありますが、高校生の時と比較しても明らかに英語力が向上していると実感しています。英語に触れざるを得ない環境で生活をしていればおのずと成長するのかもしれませんが、国内でその環境に自分を置くことはなかなか難しいのではないでしょうか。その点で、GLOMACは最適な環境であると思います。4年間、GLOMACで過ごしたおかげで、英語力が大きく向上したと思います。

内定先(就職予定)を教えてください。

 一橋大学大学院経営管理研究科経営分析プログラム

大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。

 私は将来経営者として働きたいと考えています。しかし、今後社会に出て経営者または経営陣の一員を目指すためには、学部生として学んだ知識だけでは不足していると感じました。大学院へ進学することで、さらに専門的な知識や理論を学べるとともに、実践的なケーススタディや経営施策の理論的な解析、基礎理論の研究など、不足している知識を満たすことが出来ると考えました。まずは、さらに詳しく専門的な学術的知識を十分に理解すること、そして経営施策の理論的解析の手法などを実際に扱ってみる学習期間が自分にとって必要であり、実務に携わる前に自身の補強をしなければならない、と考えて大学院進学を決めました。
 また、私が進学する一橋大学院では、前述の専門的理論や論理的思考を高いレベルで学べることに加え、プログラムの中でグループワークおよびディスカッションに重きを置いている点が非常に魅力的でした。新規卒業者だけでなく留学生や企業から入学してくる人員も多いこの大学院で、多様な経験を持つ同期生たちと議論を交わし経営について新たな知見を得たり課題解決に取り組んだり出来る点も重要と考え、一橋大学大学院への進学を希望しました。

GLOMACでの4年間はいかがでしたか?

 本当に得難い経験をたくさんできたと思います。英語を主要言語とする経済学・経営学や統計分析などの情報統計系、そしてゼミ。講義以外では、資格試験や企業訪問、そして何より留学といった他学部ではなかなか経験できないバラエティ豊かなカリキュラムで、本当に楽しく過ごすことが出来ました。様々な友人とも知り合い、非常に充実した4年間であったと思っています。実はGLOMACに入るどころか新設されたことさえ入学する年の1月に知ったのですが、その時に知らなければ全く違った学生生活だったでしょう。ですが今では、心からGLOMACに入学してよかった、と言えます。内容の濃い素晴らしい4年間でした。

受験生へのメッセージをお願いします。

 GLOMACは未だに評価が定まっていません。なぜならば、我々一期生がようやく今年卒業を迎えるからです。一期生の進路・進学実績から始まり、二期生、三期生とバトンがつながり、学部としての総合評価が決まります。すなわち、裏を返せば私たちが積み上げてきた土台にどのような装飾を施すのかは、これから入学する皆さん次第である、ということでもあるのです。
受験生の皆さんは、1月、2月に行われる大学入試に向けて頑張っておられることと思います。しかし、大学入学がゴールかというと、そうではありません。その後、何をして何を学び、どのような自分を創造していくか……。それを考える場所こそが、大学なのです。そして、その場所としてGLOMACは最高の環境であると断言します。その素晴らしい環境で、どんなことを学んでもいい、どんなことに挑戦してもいい。自分の考えるまま、様々な経験をしてください。自分が理想とする将来を描き、自分の考える最高の自分を創造してください。その皆さん一人ひとりの個性、そして経験という色彩が、我々が築いてきた土台に塗り重ねられて、GLOMACを彩っていくのです。 皆さんは、どのような理想を脳裏に描いているでしょうか。春に皆さんがGLOMACに新たな色を描き加えることを、楽しみにしています。