国際経営学部

岩崎 海都

プロフィール

内定先 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
入学年度 2019年度

GLOMACを進学先に選んだ理由を教えてください。

 授業の7割以上を英語で行うという点、そして新設学部であるという点に魅力を感じGLOMACを選びました。グローバル化が進む世の中で、英語を使うことができれば自分の可能性を広げられるのではないかと思いました。しかし高校生の頃は日常的に英語へ触れる機会がなかったので、GLOMACへの進学を決意したときは人生で最大の選択でした。また新設学部であるところも大きな理由の一つです。GLOMACは新設学部であったので、私たちが先駆者となり道を切り開いていくことには期待と不安が入り混じっていたのを鮮明に覚えています。

GLOMACの授業科目の中で最も印象深かった科目とその理由を教えてください。

 どの授業も面白かったですが、特に印象深かった科目は会計学です。前半は簿記3級について学び、後半は企業が公表する有価証券報告書の分析方法について勉強しました。有価証券報告書は事業や財務などの企業情報がまとめられた書類です。この授業を通じて企業分析や株価に興味を持ちました。各企業の有価証券報告書を読み解くことで、事業の強みやリスクなどを容易に比較でき、多角的な視野が身につきました。また授業のみならず、就活時にも効率よく企業分析を行うことができました。元々興味があった金融との親和性が高く、証券会社への就職を決めるきっかけになりました。

ゼミで取り組んできたこと、成長できたと思うことを教えてください。

 私の所属していたゼミは貿易のルール形成や国際法を専門に研究していました。2年次はグループワークで各国の法人税について研究し、公認会計士の方をゲストスピーカーとしてお招きし、講演をしていただきました。3年次は所得税や担当教員から指定されたテーマであるGATT(関税及び貿易に関する一般協定)についてグループで研究しました。GATT条文を読み解き、英語で書かれた先行研究を調べるなど、仲間と協力して慣れない作業を一つずつ達成していきました。4年次は個人で卒業論文の執筆を行いました。私が興味関心のあるNISAに焦点を当て、大学生にアンケート調査を実施し、その分析結果から資産形成のための投資を促進する施策を提案しました。
ゼミを通じてプレゼン能力や対人能力が大幅に向上しました。通年で自分の発表当番が月に一回程度ありましたので、そこに向けて英語でスライドを作成したり、スピーキング原稿を考えたりしていました。分野が異なる仲間にもわかりやすく伝えるために日々試行錯誤をしていました。そしてグループメンバーと目標に向かって共同研究を重ねることで、コミュニケーション能力が身につきました。ゼミのおかげで社会人になって求められるスキルを多く習得することができました。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

 私は2年次に、学生のためのオンライン交流会を運営する組織の設立に注力しました。コロナ蔓延直後の新学期、大学に入構できず不安を感じている下級生の声が多く届きました。そこで「下級生同士の人脈を広げ、情報の偏りをなくしたい」という想いでオンライン交流会を主催し、質の高い情報を発信する活動を始めました。途中、困難もありましたが、学部長をお招きしての座談会や他学部との交流会を開催するなど、一学生ではなかなか体験できない貴重な経験を積むことができました。

GLOMACでの4年間で語学力はどの程度伸びましたか?

 私の英語力はTOEICスコアで入学当初から比較すると200点以上伸びました。特に成長したと感じたのはリスニングとスピーキングです。入学当時は英語で相手が話している内容を理解することができず、ひたすら聞き返していました。また話すことも苦手だったので、知っている単語を並べ、ジェスチャーで乗り切っていました。しかしGLOMACで英語に触れる機会が増えたことにより、これらの能力は次第に成長していきました。英語はコミュニケーションツールなので使っていなければ忘れてしまいます。その点、GLOMACは日常的に英語を使用するので、日本に居ながら英語を習得することに関しては最適な場所であると思います。

GLOMACでの4年間で一番成長したと思える点を教えてください。

 一番成長した点は英語力だと思います。日常的に英語に触れられる環境があったおかげで私の英語に対する不安はなくなりました。入学当初は英語に自信がなく、また英語力も不十分だったので大学の授業についていくのが精一杯でした。しかしそこから予習と復習などの基本的な自宅学習を実直に行うことで、今では不自由することなく授業に参加することができるようになりました。GLOMACのおかげで苦手意識を持っていた英語が、世界の人々繋がるためのコミュニケーションツールになりました。

内定先(就職予定)を教えてください。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。

 授業や独学で金融を勉強し、命の次に大切であるお金を通じて人々の挑戦や成長を支える仕事がしたいと考えるようになりました。金融業界は無形商材を扱うからこそ、自分ならではの価値を提供できる機会が多いと考えました。特に対面証券はお客様に深く寄り添いながら、株式売買のみならず相続や事業継承など、多岐にわたるニーズに対応していく点に魅力を感じました。また私の職種は経営者などとお会いする頻度が高く、そのような人々と対話し、自分の価値観や物事の視野を広げたいと思っています。
中でも三菱UFJモルガン・スタンレー証券はMUFGの顧客基盤とモルガン・スタンレーの情報網によるグローバルリーチ力でお客様の多種多様なニーズを解決できる強みを持っています。また一学生である私に対しても真摯に向き合ってくださり、私も三菱UFJモルガン・スタンレー証券の一員として働きたいと強く思い、エントリーしました。将来は「岩崎だから任せたい」と言ってもらえるようなお客様本位で誠実な証券マンになります。そのためにGLOMACで学んだ経営や金融の知識が活かし、入社後も様々なことに挑戦し続けたいと思います。

GLOMACでの4年間はいかがでしたか?

 GLOMACでの日常はとても刺激的でした。一生の仲間たちと出会い、共に成長できたことは、私にとってどれも宝物です。私はGLOMACのことを一つの真っ白なスケッチブックに例えています。入学当初は何色にも染まっていないからこそ、無限の可能性を秘め、各自がどのような絵の具にもなれます。そこからみんなで少しずつスケッチブックに自分の色を載せることでGLOMACという一つの作品を完成させていく。この過程で新たな挑戦や困難がありながらも学部生、教授、事務室のみなさんが手を取り合って解決していく。それらを経て、私たち一期生は4年間で一層目の絵を完成させたと思っています。しかしこのスケッチブックはこれで終わりではありません。絵は何層にも塗り重ねていくことが可能です。そのため、この絵は下級生に引き継いでもらうことになります。色を重ねるごとに複雑な表現ができ、絵にも深みが出てきます。私たちが作ってきた作品に後輩たちの個性が加えられ、世界で唯一無二のGLOMACの物語が続いていくことを願っています。

受験生へのメッセージをお願いします。

 GLOMACには無限の可能性とやりたいことを応援してくれる環境が整えられています。英語で経営学を学ぶことに興味がある人、世界を舞台に活躍したい人、新しいことに挑戦したい人にとってGLOMAC以上に最適な場所はないでしょう。そしてまだやりたいことが決まってない人でも問題はありません。私は入学当初、自分の未来について何もイメージが湧いていませんでした。しかしGLOMACで過ごすうちに自分の興味関心が定まり、金融業界で活躍したいという夢がはっきりと見えてきました。
受験は人生においての大きなイベントの一つです。悔いが残らないように自分のやってみたいことを今一度、人生を振り返って探してみるといいかもしれません。必ずしもGLOMACがすべての人に合うとは思っていません。けれどもこの学部に少しでも関心を持っていただけたら、受験生のみなさんには是非挑戦してほしいです。GLOMACがみなさんの一つの選択肢になれることを祈っています。頑張ってください。