理工学部
JAXA宇宙飛行士の金井宣茂氏が 応用化学科・生命分子化学(小松)研究室を来訪されました
2017年08月08日
2017年8月1日(火)JAXA宇宙飛行士の金井宣茂氏が 応用化学科・生命分子化学研究室(教授 小松晃之)を来訪されました。
金井宇宙飛行士は 2017年12月頃から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在され、さまざまな宇宙実験を行う予定です。小松研究室のタンパク質結晶生成実験も計画されています。
今回、金井宇宙飛行士は 国際宇宙ステーション長期滞在中に予定されている実験について、その研究の背景と意義を深く理解することで、宇宙実験をより効果的に行いたいと 小松研究室を見学にいらっしゃいました。
はじめに小松先生から研究テーマである「人工血液」の概要、人工酸素運搬体(ヘモグロビン-アルブミン)クラスターの開発動向・将来展望について説明がありました。金井宇宙飛行士は 疑問点があると一つ一つ熱心に小松先生に質問されていました。2016年10月、小松研究室でつくったタンパク質が、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟の中で結晶化され、世界で初めてその立体構造が明らかにされた時のエピソードや、先進医療はもちろん未来の宇宙生活における人工血液の役割などについても話題が広がり、様々な意見交換がなされました。

(小松先生(右)からスライドで説明を受ける金井宇宙飛行士(左))
その後、実験室に移動し、人工血液の開発が行われている現場をご覧になりました。赤色の人工血液や凍結乾燥した人工血液の粉末を手に取られた時は少し驚かれた様子でした。また、ヘモグロビンの分離精製を行っている大学院生に金井宇宙飛行士が親しく質問されるなど、学生との交流も深まりました。
最後に、JAXAスタッフの方々や小松研究室の学生たちと一緒に記念写真を撮っていただき、学生にとっても非常に貴重な機会となりました。

(人工血液を手に取る金井宇宙飛行士)

(実験室での説明の様子)

(前列(左)金井宇宙飛行士、(中央)小松教授、後列(左)森田助教、その他 JAXAスタッフと学生たち)